台湾系フォックスコンは中国労働法に重大な違反-公正労働協会

米非営利団体、公正労働協会 (FLA)は30日、台湾系の富士康科技集団(フォックスコン)の調査 を実施した結果、中国の労働法に照らして重大な違反があり、同社が労 働時間の短縮などを約束したと発表した。フォックスコンは米アップル の「iPad(アイパッド)」の最大の生産受託会社。

FLAによると、検査官は中国の規制や、アップルが1月に同団体 に加入した際に署名した行動規範に関する少なくとも50の違反を発見し た。フォックスコンは労働時間を2013年7月までに法定上限に短縮する ほか、120万人余りの従業員に週労働時間の短縮によって失われる残業 手当分を補償する。

FLAのオーレ・ファンヘルデン代表は「世界の目が彼らに集まっ ている。約束を果たせないと言うのはあり得ない」と述べ、「これは本 当に致命的問題だ」と指摘した。

調査の結果、従業員がFLAの基準や中国法で認められる範囲を超 える長時間労働や連日の勤務をしているケースが判明。健康面と安全面 で一貫性のない方針が取られていたり、不公正な残業代の支払いも発覚 した。フォックスコンは誓約を順守するため、アップルやデル、ヒュー レット・パッカード(HP)などの製品の組み立てに携わる数万人の労 働者を採用して訓練などを行わねばならないとFLAは勧告した。

アップルは電子メールで発表した声明で「当社はフォックスコンの 労働状況に関するFLAの調査作業に感謝するとともに勧告を全面的に 支持する」との見解を示した。サンフォード・C・バーンスティーンの アナリスト、アルベルト・モエル氏はアップルが利益率の低下や消費者 へのコスト転嫁を余儀なくされるだろうとの見方を示した。

原題:Foxconn Auditor Finds ‘Serious’ Violations of China Labor Laws(抜粋)

--取材協力:Michael Wei、Ben Richardson.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE