米国株:S&P500種が終盤に下げ縮小、売られ過ぎとの見方

米株式市場では、S&P500種株価 指数が下落したものの、取引終了前の2時間で下げを縮める展開となっ た。30日発表される消費者信頼感や個人消費支出の統計への期待感が広 がった。

S&P500種株価指数は前日比0.2%安の1403.28。一時は1%安ま で下げる場面があった。ダウ工業株30種平均は19.61ドル(0.2%)上げ て13145.82ドル。一時は94ドル安となった。

ソラリス・グループ(ニューヨーク州ベドフォードヒルズ)のティ ム・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「押し目買いが入ってい る」と指摘。「マネーの流れは続いているようで、調整は非常に短期間 とみられる」と述べた。

S&P500種は年初以降、12%上昇。予想を上回る経済指標や欧州 の債務危機への対応が背景にある。

ダウ平均ではアルミ生産のアルコアや建機大手キャタピラー、コ カ・コーラの上げが目立った。無償配布の基本ソフト(OS)「Lin ux(リナックス)」の販売を手掛ける米レッドハットは20%高。決算 で利益と売上高がアナリスト予想を上回ったことが好感された。金融株 ではバンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループが大きく下 落。家電最大手のベスト・バイは7%安。国内で50店舗を閉鎖する計画 や決算で売上高が予想に届かなかったことが嫌気された。

ギリシャ懸念

S&Pがギリシャは再び債務再編の実施を余儀なくされる可能性が あると指摘したこを手掛かりに、この日の米国株は下げ基調が続いた。 S&Pのソブリン格付け責任者、モーリッツ・クレーマー氏は「今の段 階でいつとは具体的に予想はしないが、将来において再び債務再編が実 施される可能性がある」と述べた。米国では、先週の失業保険申請件数 が2008年4月以来の低水準に減少。また2011年第4四半期(10-12月) の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)確定値は前期比3% 増となった。

バール・アンド・ゲイナーで資産運用に携わるマット・マコーミッ ク氏は「これまで順調に上げてきたが、投資家の間では『これは持続可 能なのだろうか』という疑問が生じている。ギリシャ問題が解決したと は私は思っていない。欧州当局が講じた措置は、問題を背後に隠しただ けだ」と語った。

S&P500種では、公益株やヘルスケア関連株が上昇した一方で金 融株は値下がりした。アルコアは2%高の10.03ドル。キャタピラー は1.7%上げて106.02ドル。コカ・コーラは1.6%上昇し73.81ドル。

レッドハットが急伸

レッドハットは20%高の61.43ドルと12年ぶり高値となった。値上 がり率はS&P500種でトップ。リナックスへの法人需要が好調だっ た。

KBW銀行指数は1.1%安。構成する24銘柄中23銘柄が値下がりし た。BOAは2.3%安の9.53ドル。シティグループは1.5%下落の36.51 ドル。

ベスト・バイは7%安の24.77ドルだった。

原題:S&P 500 Trim Losses on Speculation Equity Selloff Is Overdone(抜粋)

--取材協力:Jeffrey McCracken、Matthew Campbell、Cathy Chan.

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