バーナンキ議長:中銀は金融安定への脅威を取り除くべきだ

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、金融の安定は中央銀行にとって、もはや金融政策に 付随する「二次的な責務」ではないとし、中銀は将来の脅威の回避に努 めるべきだとの考えを示した。

議長は29日、ワシントンで、「危機は、金融安定の維持が同等に極 めて重要な責務だということを浮き彫りにした」とした上で、「可能な 限り、中銀などの監督機関は金融安定への脅威を予期し、取り除く努力 をすべきだ。そして危機が起きた場合はその影響を和らげることを目指 さなければならない」と指摘した。

バーナンキ議長のこの日の発言は、2007-09年の危機を引き起こし た住宅ブームなどの資産バブルに対して距離を置いてきたFRBの姿勢 の変化を示す。グリーンスパン前議長は、バブルの特定や、資産価格の 過度の上昇の判断をFRBができるかどうかについて懐疑的で、FRB はあくまでもバブル崩壊後のダメージを利下げによって修復することに 重点を置くべきだとの考えを示した。

ライトソンICAP(ニュージャージー州ジャージーシティー)の チーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は、FRBはそれでもバブ ル対策の第一の手段として政策金利を用いない可能性があると指摘。 「彼らは、初期のバブルを見過ごす代償は受け入れられないほど大きい ものだと理解した」とした上で、FRB当局者らはバブル対策で、金融 政策を活用する前に用いることができる「さまざまな他の資源」を持っ ており、金融政策は物価安定と完全雇用という責務のために温存される 公算が大きいと述べた。

原題:Bernanke Says Central Banks Should Defuse Financial Threats (2)(抜粋)

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