今日の国内市況:株式は続落、債券続伸-円全面高、82円台前半

株式相場は続落。世界経済の先行 き不透明感を背景に、自動車や電機といった輸出関連株が売られた。 海外原油先物など商品相場の下落も響き、商社や非鉄金属などの資源 関連株も軟調。鉄鋼、証券株も下げており、景気敏感業種を中心に弱 い。中国株安も市場参加者の警戒心を強め、マイナスに作用した。

TOPIXの終値は前日比6.69ポイント(0.8%)安の857.74、 日経平均株価は同67円78銭(0.7%)安の1万114円79銭。

米国で28日発表された2月の製造業耐久財受注額は前月比2.2% 増。エコノミスト予想の中央値(3%増)を下回る伸びにとどまり、 前月の落ち込み(3.6%減)を埋めるほどには回復しなかった。

この日のTOPIX、日経平均は、午前9時半ごろから10時過ぎ にかけてじり安。為替市場で、円相場がドルやユーロに対し値を切り 上げ、輸出関連株などに売り圧力が強まった。上海総合指数はこの日 も軟調で、3日続落。

東証1部業種別33指数は鉄鋼、卸売、石油・石炭製品、証券・商 品先物取引、空運、非鉄金属、輸送用機器、鉱業、機械、銀行など27 業種が下落。資源関連業種については28日のニューヨーク商業取引所 で 原油、金、銅の先物相場がそろって下落したことも嫌気された。半 面、食料品、医薬品、サービス、小売など6業種が高い。

売買代金上位ではトヨタ自動車、日立製作所、三菱UFJフィナ ンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱商事、 ホンダ、コマツ、ファナックなどが下落。半面、電子機器の受託製造 で世界最大手の台湾・鴻海精密工業との資本業務提携を発表し、前日 ストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)となったシャープは連日の大 幅高。グリー、ディー・エヌ・エー、ファーストリテイリングも上げた。

東証1部の売買高は概算で19億9809万株、売買代金は1兆2569 億円。騰落銘柄数は下落751に対し、上昇は800だった。国内新興市 場ではジャスダック指数が前日比0.1%高の53.11、東証マザーズ指数 は1.5%高の381.36と5営業日ぶりに反発。

債券続伸、長期金利1%割れ

債券相場は続伸。長期金利は約2週間ぶりに1%割れ。国内株式 相場の下落やきょう実施の2年債入札が順調となるなど現物需給の良 さを背景に午後に買いが優勢になった。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.995%で開始。直後に売り が増えると0.5bp高い1.005%に上昇したが、その後は1.00%で推移。 午後2時40分過ぎに1bp低い0.99%と14日以来の低水準を付けた。

5年物の103回債利回りは0.5bp低い0.315%、20年物の134回 債利回りは1bp低い1.755%と、ともに約2週間ぶりの低水準を付け た。30年物の36回債利回りは1bp低い1.94%。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比3銭高の141円98銭で 開始し、141円99銭まで上昇したが、直後に売りが増えると17銭安 の141円78銭まで下落した。しかし、その後は国内株安もあって持ち 直し、取引終盤にかけて142円00銭まで上昇。日中で14日以来の142 円台乗せとなり、結局は4銭高の141円99銭で引けた。

財務省がこの日実施した2年利付国債(315回債)の入札結果に よると、最低落札価格は99円96銭5厘となり、事前予想の99円96 銭を若干上回った。小さければ好調とされるテールは1厘となり、前 回の2厘から縮小。投資家の需要の強さを示す応札倍率は5.62倍とな り、2010年9月以来の高水準となった。

ドル・円が82円台前半

東京外国為替市場では、円が主要16通貨に対して全面高となり、 対ドルでは一時1ドル=82円台半ばを突破し、4営業日ぶりの高値を 付けた。中国経済の先行き不透明感がくすぶる中、同国株が下落幅を 拡大する展開となり、リスク回避に伴う円買いが意識された。

ドル・円相場は、前日の海外市場で83円台を回復する場面も見ら れていたが、東京市場では朝方に付けた82円97銭を円の下値に、午 後には82円25銭まで円高が進んだ。

日本時間朝の取引で1ユーロ=110円52銭に値を戻していたユー ロ・円相場も、午後の取引で一時109円71銭と、3営業日ぶりの水準 までユーロ安・円高が進んだ。

中国では、国内2位の通信機器メーカー、ZTE(中興通訊)の 業績が2011年通期で37%の減益になるなど、企業の業績不振が目立 つ。そうした中、この日の上海総合指数は続落して、下値を切り下げ る展開となり、一時は1月17日以来の安値を付けている。

米国では、28日に発表された2月の製造業耐久財受注額が前月比 で2.2%増と、前月のマイナスからは改善したものの、ブルームバー グがまとめた市場予想の中央値3%増を下回る伸びにとどまった。

ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=1.3277ドル と、2営業日ぶりの安値を付けていたが、東京市場では1.33ドル台前 半に値を戻して推移。一時は1.3346ドルまで上値を切り上げた。

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