中国人らが落札の美術品、不払い総額18億円に膨らむ

中国の皇帝ゆかりの翡翠(ひすい) の印章や仏教典が今週フランスで開かれるオークションに再出品され る。アジアの落札者が代金を支払わなかったためだ。

今回のオークション開催は、落札代金の支払い遅延や不払いに対し て競売各社が厳しく対処していることを示している。中国人の富裕層の 間で美術品やワインなどの収集熱が高まる中、売り手は高額落札品につ いて手付金の支払いを求めたり、代金を支払わない買い手を提訴したり するケースもある。

訴状によると、2008-11年に開催されたサザビーズのオークション では19点の落札が取り消され、その総額は約2200万ドル(約18億1000万 円)に上る。同社は香港で当初の落札者らを相手取り、9件の訴訟を起 こした。

サザビーズのアジア地域担当のケビン・チン最高経営責任者 (CEO)は「この方法が非常に効果的であることが分かっている」と 説明。「香港では債務不履行の決定を得るのは容易だが、その前に和解 する場合が多い」と語る。広報担当者のダイアナ・フィリップス氏によ ると、大半のケースで和解が成立している。

競売人のオリビエ・ドゥトレベンテ氏は、30日に出品を予定してい る18世紀の中国の皇帝、乾隆帝ゆかりの35枚つづりの仏教典に最高120 万ユーロ(約1億3200万円)の値が付くと予想している。中国研究家の ジョルジュ・スーリエ・ド・モラン氏の親類が保有していたこの仏教典 は、中国人の買い手が1年前に360万ユーロで落札した。

(カザキナ氏とレイバーン氏はブルームバーグ・ニュースの芸術・ 娯楽部門で美術品市場に関する記事を執筆しています。この記事の内容 は両氏の見解です)

原題:Chinese Art Buyers ‘Renege on $22 Million,’ Forcing Clamp (2)(抜粋)

--取材協力:Frederik Balfour、Douglas Wong、Farah Nayeri.

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