米国債、強気相場終了を告げるのは尚早-スタンディッシュM

米国債相場は四半期ベースの下落率 が約1年で最大のペースとなり、利回りは最近上昇してきている。しか し、米連邦準備制度理事会(FRB)による市場介入の継続や景気回復 の鈍さを背景に、利回り上昇は抑えられる可能性があると、スタンディ ッシュ・メロン・アセット・マネジメントのトム・ヒギンズ氏は指摘し た。

スタンディッシュでグローバルマクロ・ストラテジストを務めるヒ ギンズ氏は、30年にわたる強気相場が終わりだと言うのは「時期尚早」 だと述べ、指標の10年債利回りは2012年末までに2.25-3%レンジで落 ち着く前に低下に向かう可能性があるためだと説明。3%となったとし ても、過去10年の平均の3.86%を依然として下回る水準だと指摘した。

10年債利回りは先週、昨年10月以来の高水準となる2.40%まで上昇 した。FRBが今月13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で景気認識 を引き上げたことから、資産購入を通じた追加緩和策への期待感が後退 したことが背景。ただ、FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘 導目標を0-0.25%に少なくとも2014年遅くまで据え置く方針を維持し ている。

ヒギンズ氏は「米経済の状況は引き続き弱く、われわれはまだレバ レッジ解消の環境にいる。さらに、低リスク資産に有利な規制やFRB の存在が続くことも、金利を比較的低水準に安定させ続けるだろう」と 指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、10年債利回りはニ ューヨーク時間午前11時57分(日本時間29日午前0時57分)時点で、前 日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い2.17%。バン ク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、米国債は 年初来で1.2%下落し、四半期ベースでは2010年10-12月(第4四半 期)以来最大の下げを記録するペースとなっている。

原題:Treasury Bull Market Death Knell Premature, Standish Mellon Says(抜粋)

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