【個別銘柄】資源や中国関連安い、DeNA上昇、スタートT急伸

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

資源関連株:三菱商事(8058)が前日比2.8%安の1931円、三井物 産(8031)が3.3%安、住友金属鉱山(5713)が2.4%安など商社や非鉄 金属株が安い。米原油在庫の大幅増加が嫌気され、28日のニューヨーク 原油先物5月限は前日比1.8%安の1バレル=105.41ドルとなり、終値 では22日以来の安値となった。きのうは同様に金や銅先物なども下落し ており、資源高を背景とした販売価格や資産価値の上昇期待が後退し た。卸売業は東証1部33業種で下落率2位。

住友商事(8053):3%安の1203円。ゴールドマン・サックス証券 では、北海で域内埋蔵量3位の油・ガス田のエルギン・フランクリンに おいて25日にガス流出事故が発生したと指摘。住友商の純利益への影響 は軽微としながらも、同社の年間持ち分生産量の約25%程度を占める中 核エネルギー資産の流出事故により、不確定要素は高まったとの見方を 示した。

中国関連株:コマツ(6301)が3.4%安の2330円、日立建機 (6305)が3.4%安、新日本製鉄(5401)が3%安など、中国経済の恩 恵を相対的に受けやすいとされる機械や鉄鋼株などが下げた。不動産価 格の下落や企業業績の鈍化などで前日に急落した上海総合株価指数はき ょうも下げ止まらず、中国経済に対する不透明感が強まった。鉄鋼指数 は下落率1位。

半導体関連株:東京エレクトロン(8035)が3%安の4785円、大日 本スクリーン製造(7735)が3.9%安、アドバンテスト(6857)が2.9% 安など半導体製造装置関連株が安い。米半導体製造装置最大手アプライ ド・マテリアルズが示した業績予想が期待されたほどではないと受け止 められ、きのうの同社株は前日比2.8%安となった。海外半導体株安の 流れが国内にも波及した。

小売株:ファーストリテイリング(9983)が1.5%高の1万8630 円、ドン・キホーテ(7532)が2%高、ファミリーマート(8028) が1.2%高など上昇する銘柄が目立った。経済産業省が29日に発表した 2月の小売業販売額は前年同月比3.5%増となり、3カ月連続で増加を 記録。シティグループ証券では、うるう年要因を調整した季節調整後で も2.0%増と堅調な伸びを維持した上、広範な業種で増加したとし、今 回の結果は個人消費の堅調さを示すものと評価できると指摘した。

ディー・エヌ・エー(2432):6.3%高の2340円。中国3大移動通 信事業者であるチャイナ・モバイル、チャイナ・ユニコム、チャイナ・ テレコムとそれぞれ提携し、過去1カ月で各通信事業の運営するアンド ロイド対応公式アプリストアで中国版「モバゲー」アプリの配信を開始 したと発表。海外展開への期待から買いが優勢となったほか、ソーシャ ル・ネットワーク・サービス(SNS)最大手フェイスブックの新規株 式公開(IPO)接近も追い風となった。同業のグリー(3632)も高 い。

スタートトゥデイ(3092):8.2%高の1528円。東証マザーズ市場 から東証1部へ2月29日に市場変更なったことに伴い、きょうの取引終 了時にTOPIXへの新規組み入れ需要が発生するため、インデックス ファンドなどの買い需要への期待が膨らんだ。メリルリンチ日本証券に よると、新規組み入れ需要は通常売買の1.16日分に相当する。

荏原(6361):4.2%安の298円。ヤマトホールディングス傘下のヤ マト運輸は同社に対し、損害賠償請求訴訟を提起したと28日発表。07年 に荏原から購入した東京都大田区の土地について、土地の表面および地 中にアスベストを含有するスレート片が広範囲に多数混入している事実 が発覚したという。訴額は約74億円および遅延損害金としており、荏原 の収益への悪影響が不安視された。

東邦チタニウム(5727):3%安の1337円。借入金の返済などのた めに1050万株の第三者割当増資を行うと発表。発行済み株式総数の17% に相当することから、1株利益の希薄化や需給悪化が嫌気された。三菱 UFJモルガン・スタンレー証券では、希薄化が起きている点は単純に ネガティブとし、借入金返済を主な使用目的としている点は評価しがた いなどとしている。

サトーホールディングス(6287):5.2%安の1156円。2017年満期 の円貨建転換社債型新株予約権付社債の発行で50億円を調達すると発 表。これに伴って発行済み株式総数に対する潜在株式数は11%になる見 込みで、一株利益の希薄化が懸念された。SMBC日興証券では、希薄 化分を上回る成長ができるかどうかについて引き続き確認していく必要 があると指摘した。

カカクコム(2371):5%高の2159円。同社サイト「食ベログ」に 対する不正投稿問題で、消費者庁は投稿した業者や依頼した飲食店の行 政処分を断念した、と29日付の読売新聞朝刊が報じた。投稿業者が飲食 店から金を受け取り、「口コミ」と称して好意的なコメントを投稿して いたことが発覚したが、明白な虚偽の投稿は見つからなかったという。 同問題の解決が期待された。

シャープ(6753):6.7%高の608円で、東証1部売買代金首位。受 託製造世界最大手である台湾の鴻海精密工業との資本提携で1300億円強 を調達すると27日に発表したことが引き続き好感された。きのうは買い 注文が殺到し、取引終了時になお1100万株以上の買い注文を残してい た。

東光電気(6921):7%高の367円。売り上げにおける品種構成の 変化による利益増加や諸経費削減・生産効率化の徹底により、12年3月 期連結営業利益予想を従来の7億円から12億円(前期比29%減)へ増額 修正。予想されていたほど利益が落ち込まない見通しとなったことが素 直に好感された。

スカイマーク(9204):6.9%高の668円。SMBC日興証券では、 投資判断「1(アウトパフォーム)」として新規にカバーを開始した。 同社の最大の収益基盤である羽田路線では今後も安定した利益確保が可 能であることに加え、格安航空会社参入による競争激化の前提に立って も、現在の株価水準は割安だと評価している。目標株価は930円。

東京急行電鉄(9005):2%安の390円。野村証券では、目標株価 に変更はないものの、割安感が薄れたとして投資判断を「買い」から 「中立」へ引き下げた。不動産賃貸の成長や海外展開は評価できるとし ながらも、鉄道事業で渋谷駅の地下工事が続くことによる高水準の固定 資産固定資産除却損は14年3月期まで続くなどとしている。

全日本空輸(9202):1.6%安の245円。同社系列の格安航空会社ピ ーチ・アビエーションは、機材繰りの影響から29日以降に関西-長崎便 や関西-福岡便などを欠航すると発表。トラブルによる欠航が収益や企 業イメージに与える影響が懸念された。

ヤマハ(7951):2.1%高の859円。野村証券では、楽器業界のセク ターリポートを発行。同分野は日本メーカーが高い競争力を発揮する数 少ない製品分野だとし、個別銘柄では総合力やブランド力に勝る同社を 「買い」で推奨するとしている。

シンバイオ製薬(4582):4.1%高の383円。抗がん剤「リゴサチ ブ」の再発・難治性骨髄異形成症候群を対象とする第I相臨床試験の治 験届が受理されたと発表。将来の業績寄与が期待された。

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