米国の熱波、全土で強まり長期化する可能性-国連が報告書

地球温暖化の定着により米国全土で 熱波が強まり長期化する可能性があるとのリポートを、国連の気候変動 に関する政府間パネル(IPCC)が28日に発表した。

地球規模の気候変動を分析した594ページにわたるリポートによる と、ハリケーンの平均風速が加速し、暴風雨が激しくなるのに伴い海表 面も上昇する見込み。

大都市や小さい島国など世界の沿岸地域は港湾などが気候変動の影 響にさらされやすく、2070年には被害額が世界の経済生産の推計の9% に当たる35兆ドル(約2900兆円)に達すると試算した。人口移動の必要 性も出てくるという。

同リポートの執筆者の1人でスタンフォード大学教授のクリス・フ ィールド氏は28日、記者団との電話会議で、「移動するかどうかの決断 は非常に難しい。世界全体でこの問題に直面することが増えていかざる を得ないだろう」と述べた。

リポートによると、海表面の上昇でムンバイの一部が住めなくなる ほか、インドのコルカタ、ミャンマーのヤンゴン、米マイマミ、上海、 バンコク、ホーチミンなどの大都市が洪水の被害を受けやすくなる。

米国立気候データセンターによると、3月の米国は熱波に見舞わ れ7271地点で過去最高気温、あるいは同水準を記録した。22日にはニュ ーヨークのセントラルパークでカ氏78度(セ氏26度)と過去最高を記録 した。27日までの3月の平均気温は51.2度と平年を9.4度上回り、これ まで最高だった1945年を0.1度上回った。

原題:U.S. Heat Waves to Intensify From New York to Los Angeles (1)(抜粋)

--取材協力:Brian K. Sullivan.

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

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