3月28日の米国マーケットサマリー:株が続落、耐久財受注を嫌気

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3326   1.3313
ドル/円             82.83    83.17
ユーロ/円          110.38   110.75


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,126.14     -71.59     -.5%
S&P500種         1,405.54      -6.98     -.5%
ナスダック総合指数  3,104.96     -15.39     -.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .34%        +.03
米国債10年物     2.20%       +.02
米国債30年物     3.31%       +.01


商品 (中心限月)             終値    前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス)  1,660.50   -27.20  -1.61%
原油先物   (ドル/バレル)    105.51    -1.82  -1.70%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要16通貨の半数以上 に対して上昇した。世界の経済成長が鈍化しているとの懸念を背景に、 安全資産と見なされるドルの需要が高まった。

28日朝方に発表された米製造業耐久財受注が市場予想を下回った ことを受け、ドルは上昇。英国の国内総生産(GDP)確定値が改定 値から下方修正となったことも材料視された。ただ、ユーロ圏財務相 会合の草案で救済基金の規模拡大が準備されていることがわかると、 ユーロは下げを縮小した。この日の円は上昇。今月31日の会計年度 末を前に、日本企業が海外収益を本国へ送還するとの観測が広がった。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・ サンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は、「統計を受け世界の景気に 対する若干の懸念材料が出たため、市場は非常に慎重になっているよ うだ」と指摘。「投資家は少しずつ世界の成長予想を見直しており、 米ドルに目を向けつつある」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時4分現在、ドルはユーロに対して前日 比0.1%高の1ユーロ=1.3303ドル。円に対しては0.4%安の82 円84銭。今週初めて対円で下落した。ユーロは円に対して0.5%安 の1ユーロ=110円18銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は続落となった。原油 相場の値下がりを受けエネルギー株が安い。製造業耐久財受注の伸び が市場予想を下回ったことも嫌気された。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.6%下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議 長が景気回復は確実ではないとの認識を示したことが背景にある。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.5%安の1405.54。ダウ工業株30種平均も0.5% 下げて13126.21ドル。

ウェルズ・キャピタル・マネジメント(ミネアポリス)のチーフ 投資ストラテジスト、ジェームズ・ポールセン氏は「きょうの経済指 標も若干さえない内容だったことや、FRB議長が景気に慎重な見方 を示したことから、投資家のいら立ちは強まっている」と指摘。「エ ネルギー株の急落も全体の下げを加速させた。これまでの非常に大き な上昇で、市場ではすでに調整が意識されている」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では5年債が下落。午後に実施された5年債入札で需 要が8月以来の低い水準となった。投資家は、米金融当局による追加 緩和が必要になるほど景気が低迷しているかどうかを疑問視している。

米財務省が実施した5年債入札(発行額350億ドル)の結果によ ると、投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.85倍と、過去10回 の平均値2.91倍を下回った。昨年8月には2.71倍まで落ち込んだ。 バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日、米経済の回復 はまだ確実とは言えず、量的緩和(QE)の追加策が「テーブルの上」 にあると指摘したことが手掛かりとなり、米国債はもみ合う展開。

バークレイズの金利戦略共同責任者、マイケル・ポンド氏は「最 近の相場上昇にある程度疲れが見られた。それが入札結果に表れた」 と述べ、「投資家は利回り水準にそれほど魅力を見いだしていなかっ た」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後3時10分現在、既発5年債利回りは1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇して1.03%。同年債価格(表面利率

0.875%、2017年2月償還期限)は1/32下落して99 9/32。 10年債利回りは1bp上昇して2.19%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。2週間ぶりの大幅安となった。 世界最大の金購入国であるインドの宝飾店のストで、需要が後退する との見方が広がった。

インドの宝飾業界団体によると、全国規模で展開する宝飾店のス トは政府が金製品への課税を撤回するまで続けられる。ボンベイ貴金 属協会は26日、今回の税率引き上げで小売り価格が6%余り上昇す るとし、このため今四半期の金輸入は最大59%減少するとの見方を示 していた。商品24銘柄で構成するS&PのGSCI指数は一時

1.5%下げた。

ストリートトーク・アドバイザーズ(ヒューストン)のランス・ ロバーツ最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「インド でのストが一時的に価格を押し下げるのは明白だ」と指摘。「貴金属 市場全般に下押し圧力となっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は前日比1.6%安の1オンス=1660.50ドルで終了。中心限 月としては14日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4日ぶりに下落。米原油在庫の大幅 増加を嫌気した。西側の複数の国が戦略備蓄の放出を検討しているこ とも材料視された。

米エネルギー省の発表によると、先週の原油在庫は710万バレル 増の3億5340万バレルと、2010年7月以来の大幅増となった。ベ ッソン仏産業担当相は米国が戦略備蓄の放出を提案したと発言。一方、 ホワイトハウスの当局者は決定は何も下されていないと述べた。

戦略国際研究センターのエネルギー・国家安全保障プログラム担 当ディレクター、フランク・バラストロ氏は「備蓄放出に関する各国 の発言は、口先で相場を押し下げようとするものだ」と指摘。「市場 に供給が十分あることは明白だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.92ドル(1.79%)安の1バレル=105.41ドルで終了。終値 では22日以来の安値となった。年初からは6.7%値上がりしている。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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