モビアス氏ら、サウジ株に強気-原油高や規制緩和観測で

マーク・モビアス氏やジョン・バー バンク氏ら資産運用担当者は、サウジアラビアに対して強気だ。世界の 株式市場におけるリスク調整後の年初来リターンは同国が最も大きく、 ボラティリティーは米長期国債を下回る。

ブルームバーグ・リスクレス・リターン・ランキングによると、サ ウジ株の指標であるタダウル全株指数のリターンはリスク調整後で年初 からプラス2.5%。原油高に加え、世界最大の原油輸出国である同国が 海外投資家に対する規制を緩和するとの観測が高まる中、同リターン は73カ国・地域で最大となっている。同国株のボラティリティーは、世 界の上位25市場で3番目に低く、1996年以来初めてブルームバーグ/ EFFASの期間10年以上の米国債を対象とした指数を下回った。

タダウル全株指数は、原油や金融株の値上がりを受けて今年の営業 日のうち76%で上昇。サウジ政府が支出を増やしたことに加え、現地企 業への直接投資が海外投資家に認められるとの観測が投資家の間で広が ったことも支援材料となった。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長 国のシュア・キャピタルは、海外からの投資は価格変動の拡大につなが ると予想するものの、モビアス、バーバンク両氏は、市場が開放されれ ば一段と上昇する可能性がリスクをしのぐとみている。

フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ新興市場グループ のエグゼクティブチェアマンとして約440億ドル(約3兆6500億円)相 当の資産運用に携わるモビアス氏は23日の電話インタビューで、「消費 市場が急拡大し、人口構成が若く、高成長で、潤沢な富がさらに分配さ れるサウジには優良株や興味深い株が多い」と説明。「サウジ株を保有 し始めたのはわずかここ2、3年のことだ。今後も持ち高を増やし続け る」と語った。

原題:Mobius Leads Saudi Bulls as Volatility Declines: Riskless Return(抜粋)

--取材協力:Glen Carey、Saijel Kishan.

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