大ガス:北米のLNG調達で各社と協議中-日本への輸入は初

大阪ガスは北米からのLNG(液化 天然ガス)調達や天然ガスの上流権益取得に向け、米シェニエールなど の関係各社と協議に入った。原子力発電所稼働停止に伴い、ガス依存の 高まる日本で、LNG調達先の多様化は喫緊の課題となっている。大ガ スの調達交渉がまとまれば、北米から日本へのLNG輸入は初の事例と なる。

大阪ガスの生田哲士ゼネラルマネージャーは28日、ブルームバー グ・ニュースの取材に応じ、北米でLNG輸出プロジェクトを検討中の センプラ社、ドミニオン社、フリーポート社の3社とそれぞれLNGの 購入や液化プラント、天然ガス上流権益の取得に向け、協議しているこ とを明らかにした。シェニエール社のプロジェクト「サビンパス」で は、販売先のBGやガス・ナチュラルからのLNG購入を検討してい る。

昨年3月11日の東日本大震災以降、火力発電燃料用にLNG需要が 急速に伸びている日本に対し、北米は非従来型天然ガスである「シェー ルガス」の生産拡大で、LNG価格が日本の6分の1程度に低迷。北米 のLNGは、日本にとって有力な調達先候補に挙がっており、権益取得 の面ではすでに三井物産などの商社が先行している。

大ガスはLNG調達を手がける海外エネルギーバリューチェーン事 業で、12年度に前年度比2.8倍の635億円を投資し、LNGの自社権益持 ち分の生産量を08年度の10万トンから20年度に150万トンに拡大する計 画。生田氏は「2-3年前の段階では、ほぼ豪州などの従来型プロジェ クトでの積み増しをイメージして出した数字(150万トン)だったが、 今はいくらかのポーションは北米が入ってくる」と述べた。

豪州LNGは2-3年内にFIDへ

生田氏は、豪州で検討中の従来型LNGプロジェクト「サンライ ズ」と「エヴァンスショール」について、2-3年内の最終投資判断 (FID)を目指すと述べた。同社は両プロジェクトの権益を各10%を 取得しており、それぞれ年40万-50万トンのLNGを獲得できる見通 し。順調に開発・生産が進めば、20年度の生産量目標も上振れする可能 性があるという。

両プロジェクトに対する同社持ち分の開発コストは各1000億-1500 億円に上るとみられ、バランスシートの肥大化を抑制するため、単独で のプロジェクトファイナンス活用を検討している。2つの巨大プロジェ クトに備え、同社は今月、持分開発費約6億ドルの豪LNGプロジェク ト「ゴーゴン」に対し、初の単独プロジェクトファイナンスで3億200 万米ドルを三菱東京UFJ銀行と国際協力銀行から調達した。

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