WTOが為替変動で特別会合-事務局長が冷静な対応訴え

世界貿易機関(WTO)のラミー事 務局長は、 為替変動が貿易に与える影響に関する協議は「非常にセン シティブな議題」だと指摘し、各国政府に対し「冷静で事実に基づく話 し合い」を求めた。

ラミー局長が発言したのは、ジュネーブで27日から2日間の日程で 開かれているWTOの特別会合。為替相場の不均衡やそれによる貿易へ の影響を討議することが目的で、政府や国際団体、学者、民間セクター が参加した。同会合の開催を要請したブラジルは米欧諸国とともに、中 国が輸出拡大と失業率抑制のために人民元を過小評価していると主張し ている。

ラミー局長は「為替相場の不安定な動きに伴う不透明感が不満の要 因となっているだけでなく、国際競争の阻害につながる不均衡コストの 原因になり得ることを私はよく理解している」と指摘。「特別会合は冷 静にこの問題を検証するものだ。偏った通商政策しかもたらさない非難 や不満の表明は避けなければならない」と強調した。

低金利や潤沢な流動性で成長を支える政策を背景に、投資家はブラ ジルなど新興市場で高いリターン獲得を目指しており、通貨の価値を押 し上げている。ブラジルのルセフ大統領は今月、「通貨のツナミ」から 同国を守るためあらゆる必要な措置を講じると表明している。

原題:Lamy Urges Rational WTO Talk About Impact of Currencies on Trade(抜粋)

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