【個別銘柄】シャープがストップ高、権利落ち銘柄下げ、日立大幅高

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

シャープ(6753):朝方から買い気配値を切り上げる展開となり、 前日比15%(75円)高の570円と値幅制限いっぱいのストップ高。な お1100万株以上の買い注文を残した。受託製造世界最大手である台湾の 鴻海精密工業との資本提携で1300億円強を調達すると27日発表。メリル リンチ日本証券では資金調達は財務リスクが懸念されていた同社にとっ てポジティブだとし、これで堺工場の減損リスク650億円が無くなると 評価。目標株価を584円から610円へ引き上げたほか、クレディ・スイス 証券など各アナリストの投資判断引き上げも相次いだ。

液晶関連株:凸版印刷(7911)が6.4%高の662円、大日本印刷 (7912)が2%高、旭硝子(5201)が1.4%高、JSR(4185)が1.1% 高など堅調。シャープと鴻海精密工業との資本提携を受け、シャープ向 け液晶事業の先行きに対する過度な懸念が後退した。大和証券キャピタ ル・マーケッツでは、JSRなどシャープと取引のある化学メーカーに とっては、シャープ向けビジネスの持続性が高まった点でポジティブと している。

配当権利落ち銘柄:武田薬品工業(4502)が3.5%安の3635円、エ ーザイ(4523)が同3.6%安、みずほフィナンシャルグループ(8411) が3.5%安、中部電力(9502)が3.6%安など。武田薬品は90円、エーザ イ80円、みずほFG3円、中部電力は30円の期末配当をそれぞれ実施。 東証1部市場で最も決算期が多い3月決算企業はきょう期末配当の権利 落ち日とあって、株価が下落する銘柄が目立った。東証1部業種別下落 率上位には電気・ガスや医薬品が並んだ。

日立製作所(6501):2.3%高の541円。一時は542円まであり、連 日で52週高値を更新した。コスト構造改革説明会を受けてシティグルー プ証券では、回復軌道に乗った企業がコスト削減をテーマに大規模な説 明会を行うことはまれだとし、コスト削減による利益成長に対する経営 陣の決意と自信を感じると指摘。14年3月期以降の利益成長が加速し、 増益確度も高まるとの印象だったとして、投資判断の買い推奨を継続し た。

船井電機(6839):3.4%安の1849円。SMBC日興証券では、12 年3月期連結営業利益は会社計画32億円を下回る25億円の従来予想を継 続するものの、1-2月の売り上げ状況からはやや下振れリスクも出て いると分析。来期は売り上げ面で端境期にあり、利益急回復も期待薄だ として投資判断の「3(アンダーパフォーム)」を強調した。

クラリオン(6796):12%高の205円。供給問題の解消や米国自動 車市場の回復などから、12年3月期連結営業利益予想を53億円から70億 円へ増額した。野村証券では、強気に予想していた同証券予想65億円を 上回るなどポジティブだとし、投資判断「買い」を継続するとともに、 目標株価を220円に引き上げた。

パイオニア(6773):5%高の419円。JPモルガン証券では、12 年度上期業績はカーエレクトロニクスの急回復、下期はホームエレクト ロニクスの売り上げ拡大にそれぞれ着目するとし、12年度の利益予想を 増額。目標株価を540円から570円に引き上げた。

日本化薬(4272):3%安の837円。売上高の減少や医薬事業の研 究開発費の増加が響き、11年6月-12年2月の連結営業利益は前年同期 比14%減の136億6500万円だった。据え置いた通期計画(205億円)に対 する進ちょく率は67%にとどまっており、業績に対する不透明感が高ま った。

ハニーズ(2792):8.9%高の1488円。11年6月-12年2月の連結 営業利益は前年同期比15%増の28億7400万円だった。国内事業の堅調や 中国の業績拡大が貢献した。

参天製薬(4536):2.9%安の3485円。クレディ・スイス証券で は、12年3月期と来期の業績は小幅減益が予想され、決算発表前後で株 価は調整する可能性が高いと指摘。現在の株価は目標株価に到達したと し、投資評価を「アウトパフォーム」から「中立」へ引き下げた。

ソニー(6758):1.8%高の1773円。4月1日に社長兼最高経営責 任者(CEO)に就任する平井一夫氏の下の新経営体制と機構改革を発 表。新体制と機構改革による中期的な収益改善への取り組みが評価され た。また、午前11時にはシャープディスプレイプロダクトへの追加出資 を行わないことなどで合意したことも明らかにした。

東京急行電鉄(9005):2.2%安の398円。12年度を初年度とする3 カ年計画を発表。ドイツ証券では、13年度営業利益計画が同証券予想よ り低いとし、その要因である想定を超える鉄道費用増はネガティブな印 象との見方を示した。

スカパーJSATホールディングス(9412):5.4%安の3万5750 円。モルガン・スタンレーMUFG証券では、震災特需が一巡して償却 費負担も増加することで、12年度営業利益は同証券今期予想比7%減を 予想。投資判断を「イコールウエ―ト」から「アンダーウエート」へ引 き下げた。

住友ベークライト(4203):1.5%安の456円。メリルリンチ日本証 券では、投資判断を「買い」から「アンダーパフォーム」へ引き下げ た。スマートフォン向け半導体パッケージ基板材料「Laz」の見通し を大幅下方修正したことが最大の理由という。Lazについては、①楽 観的な会社側の売上高計画の未達確度高まる、②来期から競合材料BT レジン材が本格参入、③顧客対応増加とR&D増などで収益性が当初見 込みを大きく下回りそう、と分析している。

住友金属鉱山(5713):1.9%安の1208円。共同で保有している米 ポゴ金鉱山(アラスカ州)で新たな鉱床を確認したと27日発表したこと について、野村証券では、企業価値への影響は3-5%と分析した。き のうの同社株は5.9%高だった。

田淵電機(6624):10%高の165円。いちよし経済研究所では、太 陽光発電システム向け住宅用パワーコンディショナーの拡販などか ら、13年3月期以降の利益拡大を予想した。

日本通信(9424):6.4%高の8770円。NTTドコモの第4世代モ バイル網LTEに対応したSIM「カメレオンSIM」や最小・最軽量 のモバイルルータを31日から発売すると発表。業績への期待が高まっ た。

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