ブラジル中銀総裁:労働市場、逼迫でも成長への対応余地ある

ブラジル中央銀行のトンビニ総裁 は、すでに完全雇用に近い状態にある同国の労働市場について、インフ レをあおることなく一段と高い経済成長に対応できる余地があるとの見 方を示した。

同総裁は27日、ブルームバーグが米マイアミで主催したフォーラム で、「労働市場は逼迫(ひっぱく)しているが、労働市場の活用は失業 率の数字ほど逼迫していない」と指摘。「労働時間は減少しつつあり、 一部の産業では義務的な休日を付与している」と述べた。

昨年8月以降、ブラジル中銀は景気てこ入れのため5回の利下げを 実施。今月6、7日に開いた金融政策委員会の議事録では、政策金利を 過去最低の8.75%をやや上回る水準まで引き下げることになる「可能性 が高い」との見通しが示された。また、ブラジル政府は26日、製造業部 門の雇用を守るため、冷蔵庫などの家電を対象とした減税を3カ月間延 長した。

トンビニ総裁は、こうした措置の結果として下期(7-12月)には 経済成長の伸びが加速するはずだと説明。昨年の景気減速によって落ち 込んだ在庫水準を引き上げることも必要であり、需要の回復は増産によ って対応できると述べた。

ブラジルの昨年12月の失業率は過去最低の4.7%。2月までの1年 間の平均失業率は5.9%。同国中銀がエコノミストを対象に2月に実施 した調査では、NAIRU(インフレ加速を招かない失業率の下限) は6.5%との結果が示された。

原題:Tombini Says Tight Jobs Market Can Absorb Faster Brazil Growth(抜粋)

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