ソニー:意思決定の迅速化、ヒット創出が課題-平井新体制で市場の声

平井一夫次期社長による4月から のソニーの新経営体制について市場関係者は、意思決定を迅速化してヒ ット商品を生み出せるかなどに注目している。価格低下や円高に押され て慢性的な赤字に悩むテレビ事業再建の成否もポイントになる。

同社は27日に新体制の詳細を発表。来期(2013年3月期)まで9 年連続の赤字と予想するテレビ事業を平井氏の直轄とすることを明確化 し、新社長を支える執行役4人の顔ぶれもそろった。医療事業を統括す る部署の新設も発表。これを受け28日の同社株価は3日続伸した。

ゴールドマン・サックス証券の渡辺崇アナリストは28日付リポー トで、新体制では各事業部が「あるべき方向に沿ってグルーピングされ た」と評価。世界的に普及しているスマートフォン(多機能携帯電話、 スマホ)で戦略を他社と差別化できるかなどが注目点だとした。

バークレイズ・キャピタル証券の藤森裕司アナリストは平井氏が 「韓国サムスン電子とのパネル合弁解消を決断するなど、問題解決能力 がある」 ことから、前任のハワード・ストリンガー氏の時代よりも意 思決定スピードは早まるとの見方を示す。藤森氏はソニーが、スマホと タブレット端末に経営資源を集中してコスト削減を続ければ、14年3 月期に約3000億円の営業利益計上が可能と予想している。

SMBC日興証券の三浦和晴アナリストは、「コスト削減はかなり 進んでいるが、それを上回る価格下落で収益が出ない」と分析。かつて ヒットしたウォークマンやデジタルビデオカメラのような、値崩れしな い市場創造型の商品を開発することが不可欠だと述べている。

取材協力 藤村奈央子  Editor:Yoshinori Eki Kenzo Taniai

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