債券上昇、長期金利2週間ぶり1%に低下-米債高・株安が支え

債券相場は上昇。米国の経済指標 の弱含みや追加緩和期待が残る中、前日の米債高の流れを引き継ぎ、 内外の株価下落も相まって、債券買い優勢の展開が続いた。

UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジストは、海外債券市場 の動向を受けて円債は買いが優勢だと説明。「これまで強かった米国の 経済指標で弱い数字が出ていることに加え、バーナンキ米連邦準備制 度理事会(FRB)議長が経済指標次第ながらも追加緩和に言及した ことを受けて、米追加緩和期待が盛り上がっていることが支援材料と なっている」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い1.005%で始まり、午前は同 水準での推移が継続。午後には1%と、14日以来の水準に低下した。 5年物の103回債利回りは0.5bp低い0.32%と2週間ぶり低水準。20 年物の134回債利回りは一時1bp低い1.76%まで下げた。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比12銭高の141円93銭 で開始。一時は141円98銭まで水準を切り上げ、日中ベースで14日 以来の高値を付けた。その後も国内株安などを背景に2週間ぶり高値 圏での推移が続き、結局、14銭高の141円95銭で取引を終えた。

伊藤氏は、「消費増税関連法案がヤマ場を越えて閣議決定される見 通しになったことも買い安心感につながっているのではないか」と指 摘。その上で、同法案について、「消費税を10%に上げた後の追加増 税規定は削除されたものの、95年に5%となって以来の税率引き上げ の方向は、債券にポジティブ要因」だとしている。

米債高・株安が支え

27日の米債相場は上昇。米10年債利回りは前日比6bp低い

2.18%。2年債入札(規模350億ドル)が好調だったことに加え、消 費者信頼感指数の低下なども買い材料となった。一方、米株相場は指 標悪化などを受けて反落。S&P500種株価指数は0.3%安の1412.52。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの平松伸仁シニアイ ンベストメントマネジャーは、「最近の指標をみると住宅市場は、悪化 は止まっているが、改善には至らず、力強さに欠け、構造問題の解決 には時間がかかることを示している。バーナンキFRB議長は、金融 緩和に対する時間軸の長期化を主張せざるを得ない状況が続いている」 と分析した。

この日の東京株式相場は、日経平均株価が前日比100円を超える 下げで取引を開始。午後に一時同130円87銭安まで下げ幅を拡大した。 その後はやや持ち直したが、結局、72円58銭安の1万182円57銭と、 3営業日ぶりに下落して引けた。

--取材協力:池田祐美 Editors: 山中英典、持田譲二

+81-3-3201-8583 kmiura1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo

+81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Rocky Swift

+81-3-3201-2078 rswift5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE