米国債:上昇、入札好調や経済指標で-10年債利回りは2.18%

27日の米国債相場は上昇。入札前取 引で2年債の利回りが昨年7月以来の高水準にまで上昇したため、同年 債入札(規模350億ドル)では過去の平均を上回る需要を集めた。消費 者信頼感指数や住宅価格の低下も買い材料。

2年債入札の結果によると、最高落札利回りは0.340%と、ブルー ムバーグがまとめた入札直前の市場予想(0.349%)を下回った。28日 に5年債、29日には7年債の入札が実施される。ニューヨーク連銀のダ ドリー総裁は、世界金融市場の混乱は今後も「経済見通しにとって著し い下振れリスクとなる」と述べた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、サブラト・プラカシュ氏は 「入札は非常に好調だった。今の投資家心理を考えると、週内の入札も 順調に進むだろう」と述べた。さらに、「リスク志向が減退しており、 国債にとって支援材料となっている。投資家は安全な取引を望んでお り、四半期末や月末にかけてはリスクを取ることがさらに敬遠されるだ ろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時5分、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下して2.18%。同年債価格(表面利率2%、償還期限2022 年2月)は18/32上げて98 3/8だった。

既発2年債利回りは2bp下げて0.32%。この日入札が実施された 2年債の利回りは入札前取引で0.345%を付けた。

200日移動平均

この日、10年債利回りは200日移動平均を再び下回った。今月の国 債相場の下げが終わりつつあることを示唆している。ブルームバーグが まとめた価格データによると、10年債利回りは一時2.1729%まで低 下、200日移動平均の2.1805%を下回った。

前日の米国債はバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の発 言を手掛かりに下落。同議長は一段の雇用回復のためには緩和的な金融 政策を維持することが必要だとの考えを示した。

2年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.69倍と、 過去10回の平均値である3.53倍を上回った。

外国の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める比率は34.3%。 過去10回の平均値は32.1%だった。プライマリーディーラー(政府証券 公認ディーラー)以外の直接入札の落札比率は21.4%と2010年4月以来 の最高。過去10回の入札の平均は13.3%。

米国債リターン

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によると、米国債の リターンは年初来1.4%のマイナス。四半期ベースで2010年第4四半期 以来で最大のマイナスだ。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は、各国中央銀 行による信用拡大の継続は、世界的なインフレの加速と成長の減速をも たらすとの見方を示した。

グロース 氏は27日、PIMCOのウェブサイトに掲載した月次投 資見通しで、同社はより短期の債券やインフレ連動債のほか、新興国市 場を中心とした有配株を選好していると記述した。

原題:Treasuries Climb as U.S. Auctions $35 Billion of Two-Year Notes(抜粋)

--取材協力:Cheyenne Hopkins、Joshua Zumbrun.

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