米国株:反落、前日までの上昇続かず-取引終盤で下げが加速

米株式相場は反落。消費者信頼感指 数は1年ぶりの高水準付近だったが、投資家の買いにはつながらなかっ た。S&P500種株価指数は前日、ほぼ4年ぶりの高値に上昇してい た。

相場は取引終了前の15分間で下げが加速。金融株が売られた。バン ク・オブ・アメリカ(BOA)は、ロバート・ベアードの投資判断引き 下げを嫌気し下落。教育機関を運営するアポロ・グループは新規入学を めぐる懸念から売られた。一方で住宅建設のレナーは上昇。決算で利益 が市場予想を上回ったことが好感された。医薬品のファイザーは、ゴー ルドマン・サックス・グループが本格的な会社分割の可能性を指摘した ことを受けて買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1412.52。前日までの2営 業日で1.7%上げていた。ダウ工業株30種平均は43.90ドル(0.3%)下 げて13197.73ドル。米証券取引所全体の出来高は約61億株で、3カ月平 均を8.8%下回った。

チャールズ・シュワブのチーフ投資ストラテジスト、リズ・アン・ ソンダース氏は電話インタビューで、「短期的に多少不安定になるかも しれないが、私の中長期的な楽観が弱まることはない」とし、「昨日は 大きく上げた。その直後にそうした上昇が続かなくても大きな驚きはな い」と続けた。

前日は上昇し、先週の下げを埋める展開となっていた。S&P500 種は月初から3.4%上昇しており、このままいけば月間ベースで4カ月 連続高と、2009年以来の長期連続上昇となる。株価収益率(PER、実 績ベース)は14.6倍で、昨年7月以来の高水準。

経済指標

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが27日発表した3月の消 費者信頼感指数は70.2と、前月の71.6(速報値は70.8)から低下した。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は70.0だった。ま た全米20都市を対象にした1月の米スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は季節調整前ベースで前年同 月比で3.8%低下。昨年12月は同4.1%の低下だった。

RDMファイナンシャル・グループ(コネティカット州ウェストポ ート)のチーフ市場ストラテジスト、マイケル・シェルドン氏は「傾向 として経済指標は改善してきており、投資家が株式投資に安心感を抱く 状況が強まっている。利益確定という点ではあまり動きはない」と述べ た。

S&P500種の業種別10指数では7指数が下落。金融株が1%安と 最大の下げ。BOAは3.3%安の9.60ドル。ロバート・ベアードは BOA株の投資判断をニュートラル(中立)に引き下げた。向こう1年 間の目標株価は10ドルとしている。

アポロ

アポロ・グループは8.5%下落の39.54ドルと、S&P500種で値下 がり率最大。グレゴリー・カペッリ共同最高経営責任者(CEO)は、 投資家向け電話会議で、新規入学者数は「不安定」な状況が続くと述べ た。クレディ・スイス・グループはアポロ株の投資判断をニュートラル に引き下げた。

S&P500種の住宅建設株指数は2.9%上昇。レナーは4.7%高 の27.63ドル。同社の11年12月-12年2月期決算は、純利益が1500万ド ル(1株当たり8セント)と、前年同期の2740万ドル(同14セント)か ら減少。ブルームバーグがまとめたアナリスト20人の予想平均では、利 益は1株当たり約5セントだった。

ファイザーは1.5%高の22.50ドルと、ダウ平均で値上がり率トップ となった。

原題:U.S. Stocks Fall After S&P 500 Rallies to Highest in Four Years(抜粋)

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