FRB議長:危機への「強力な対応」で一段の景気悪化を回避

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、2007-09年の金融危機およびリセッション(景気後 退)における金融当局の積極的な対応が、一段の景気悪化を阻止する上 で助けになったとの認識を示した。

議長は27日、ジョージ・ワシントン大学の学部生向けの講演で、 「強力な政策対応」により、「一段とひどい事態」を回避できた可能性 が高いと説明。「経済面での影響という点では、近年のリセッションよ りも大恐慌の方がずっと深刻だった」と続けた。

この日の講演の内容は、危機への金融当局の対応が中心となっ た。08年にリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが破綻した後、金 融当局は金融システムに流動性を大量供給し、同年9月の段階で9000億 ドル(約75兆円)だったFRBのバランスシートは同年12月までに2 兆3000億ドルに膨らんだ。

バーナンキ議長は講演で、第2の大恐慌が起きるリスクは「極めて 現実的なものだった」と振り返った。

AIG救済を擁護

バーナンキ議長はまた、金融当局による保険会社アメリカン・イン ターナショナル・グループ(AIG)の救済を擁護する姿勢を示した。 議長は、AIGが破綻していれば「他の金融機関および市場に極めて深 刻な影響が及んでいた」と述べた。

さらに、「AIGを救済したことで、世界の金融システムに一段と 大きなショックが広がるのを阻止できた」と説明。「時間とともに AIGの状況は安定した。同社は金融当局に利子付きで返済しているほ か、財務省の持ち分縮小でも進展を見せた」と続けた。

原題:Bernanke Says Fed’s Response to Crisis Prevented Deeper Slump(抜粋)

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