3月27日の欧州マーケットサマリー:欧州株は3日ぶり反落

欧州の為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。表はロンドン午後6時現在

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3336   1.3359
ドル/円             83.16    82.82
ユーロ/円          110.91   110.65


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  266.92     -1.20     -.4%
英FT100     5,869.55   -33.15     -.6%
独DAX      7,078.90    -.33      .0%
仏CAC40    3,469.59   -32.39     -.9%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .24%        -.02
独国債10年物     1.89%       -.07
英国債10年物     2.26%       -.07


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,692.00    +11.75    +.69%
原油 北海ブレント        125.17      -.48     -.38%

◎欧州株式市場

27日の欧州株式相場は3日ぶり反落。米消費者信頼感指数の低 下が嫌気され、朝方の上げを解消した。エネルギー株の下落も響いた。

フランスの石油最大手トタルは2008年以来の大幅な下げ。同社 の北海のガス田では2日前からガス漏れが続いている。英銀ロイヤ ル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)株は3.3% 高。英政府が保有する同行株の一部売却に向け、中東の政府系ファン ドを含む投資家と協議したことが好感された。

ストックス欧州600指数は前日比0.5%安の266.92で終了。 一時は0.7%高まで上昇していた。年初からは9.2%高と、このまま いけば第1四半期としては1998年1-3月以来の大幅上昇となる見 通し。

OFIアセット・マネジメント(パリ)のファンドマネジャー、 ライオネル・ウルタン氏は「トタルは指数の中でも大型株のため、非 常に影響が大きい」と指摘。「BPの事故をほうふつとさせるニュー スなので、警戒心が高まるのは無理もない」と述べた。

この日の西欧市場では、18カ国中13カ国で主要株価指数が下 落。米民間調査機関のコンファレンス・ボードが同日発表した3月の 消費者信頼感指数は70.2と、前月の71.6(速報値は70.8)から 低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は

70.0だった。

◎欧州債券市場

27日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。利回りは2週間ぶり 低水準に近づいた。ユーロ圏がファイアウオール(防火壁)を拡充し ても、ソブリン債務危機の拡大を防ぐことはできないとの見方が浮上 した。

この日は大半のユーロ圏諸国の国債がドイツ債のパフォーマンス を下回った。域内各国の財務相は30日にコペンハーゲンに集まり、 救済基金について話し合う。イタリア債も下落。同国はこの日、ゼロ クーポン債とインフレ連動債を計38億2000万ユーロ発行した。一 方でポルトガルの2年債相場は上昇。利回りは昨年4月以降初めて 10%を下回った。

ラボバンク・ネダーランド(ユトレヒト)のエコノミスト、エル ビン・デフロート氏は「救済基金の能力拡大が確実とはとても言えな いし、細部でかなり面倒なことがあるだろう」と指摘。「個人消費の ムードは全体的にかなり悪いままなので」、安全資産の需要が高まる と説明した。

ドイツ10年債利回りはロンドン時間午後5時現在、前日比7ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.89%。23日に は1.855%と、今月13日以来の低水準を付けていた。同国債(表面 利率2%、2022年1月償還)の価格は0.575上げて100.975。

スペイン銀行(中央銀行)がこの日発表した月報によると、同国 は2009年以来で2回目のリセッション(景気後退)に入った。ドイ ツのメルケル首相は前日、スペインとポルトガルの「脆弱(ぜいじゃ く)性」に言及し、暫定的な救済基金と恒久的基金の並行稼働をドイ ツが容認する可能性があると述べていた。

イタリアの10年債利回りは9bp上昇の5.12%。ドイツ国債 に対する上乗せ利回り幅(スプレッド)は15bp拡大して323bp。

スペイン10年債利回りは2bp上昇して5.35%。スプレッド は8bp開いて346bp。同国はこの日の入札で、3カ月物と6カ月 物証券合わせて25億8000万ユーロを発行。同発行額は目標上限の 30億ユーロを下回った。

ポルトガル2年債相場は9営業日続伸し、利回りは106bp下げ て9.5%となった。10年債利回りは77bp低下の11.45%と、昨 年11月24日以来の低水準。

◎英国債市場

27日の英国債市場では10年債相場が反発。イングランド銀行 (英中央銀行)金融政策委員会(MPC)メンバー、デービッド・マ イルズ委員がインフレ圧力は引き続き抑制されているとの認識を前日 示したためで、景気回復を支えるため中銀が資産購入を続けるとの見 方が広がった。

英産業連盟(CBI)がこの日発表した3月の小売売上高指数は 改善を示したものの、10年債は上げ相場を維持した。マイルズ委員 は米バージニア州での講演で、英国経済の余力が同国の「極めて抑制 された」インフレ圧力を抑え続けるだろうと述べた。

ラボバンク・インターナショナルの債券ストラテジスト、リン・ グレアムテーラー氏(ロンドン在勤)は英中銀の資産購入姿勢につい て、「もう既にかなり保有しているものの、もう少し買い増す意欲が あると市場は確信している」と指摘した。

ロンドン時間午後5時8分現在、10年債利回りは前日比7ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.26%。年初来で は23bp上昇している。同国債(表面利率4%、2022年3月償還) 価格は0.685上げ115.395。

この日はキング英中銀総裁の発言も相場を支えた。同総裁は上院 で、4-6月(第2四半期)の経済生産が落ち込む可能性があると指 摘。祝日が例年より1日増えることを理由に挙げた。ただ、一段の金 融緩和が必要かどうかは分からないとも語った。

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