欧州債:ドイツ債上昇、楽観ムードしぼむ-ポルトガル債続伸

27日の欧州債市場ではドイツ国債が 上昇。利回りは2週間ぶり低水準に近づいた。ユーロ圏がファイアウオ ール(防火壁)を拡充しても、ソブリン債務危機の拡大を防ぐことはで きないとの見方が浮上した。

この日は大半のユーロ圏諸国の国債がドイツ債のパフォーマンスを 下回った。域内各国の財務相は30日にコペンハーゲンに集まり、救済基 金について話し合う。イタリア債も下落。同国はこの日、ゼロクーポン 債とインフレ連動債を計38億2000万ユーロ発行した。一方でポルトガル の2年債相場は上昇。利回りは昨年4月以降初めて10%を下回った。

ラボバンク・ネダーランド(ユトレヒト)のエコノミスト、エルビ ン・デフロート氏は「救済基金の能力拡大が確実とはとても言えない し、細部でかなり面倒なことがあるだろう」と指摘。「個人消費のムー ドは全体的にかなり悪いままなので」、安全資産の需要が高まると説明 した。

ドイツ10年債利回りはロンドン時間午後5時現在、前日比7ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.89%。23日には1.855% と、今月13日以来の低水準を付けていた。同国債(表面利率2%、2022 年1月償還)の価格は0.575上げて100.975。

スペイン銀行(中央銀行)がこの日発表した月報によると、同国 は2009年以来で2回目のリセッション(景気後退)に入った。ドイツの メルケル首相は前日、スペインとポルトガルの「脆弱(ぜいじゃく) 性」に言及し、暫定的な救済基金と恒久的基金の並行稼働をドイツが容 認する可能性があると述べていた。

イタリアの10年債利回りは9bp上昇の5.12%。ドイツ国債に対す る上乗せ利回り幅(スプレッド)は15bp拡大して323bp。

スペイン10年債利回りは2bp上昇して5.35%。スプレッドは8b p開いて346bp。同国はこの日の入札で、3カ月物と6カ月物証券合 わせて25億8000万ユーロを発行。同発行額は目標上限の30億ユーロを下 回った。

ポルトガル2年債相場は9営業日続伸し、利回りは106bp下げ て9.5%となった。10年債利回りは77bp低下の11.45%と、昨年11月24 日以来の低水準。

原題:German Bunds Advance Amid Bailout Concern; Portugal’s Bonds Gain(抜粋)

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