ドイツ銀行、欧州最大行返り咲き-バランスシート縮小に逆行

ドイツ銀行は他の金融機関がバラン スシートを縮小する中で資産を増やし、フランスのBNPパリバを抜い て欧州最大の銀行の座に5年ぶりに返り咲いた。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ドイツ銀行の資産額は 昨年1年間で14%増加し、欧州の上場銀行としては最も大きい2兆1600 億ユーロ(約239兆円)となった。

銀行の規模を制限する考えは誤りだと主張してきたアッカーマン最 高経営責任者(CEO)が今年5月に退任する段階で、同行のバランス シートは2006年当時から約40%拡大し、ドイツ経済の80%を超える規模 に達する見通しだ。

だが、アッカーマン氏が借り入れ依存からの脱却と資本増強を推進 してきたにもかかわらず、欧州の10大銀行でドイツ銀行のレバレッジ (借り入れ)依存度は2番目に高く、資本比率は3番目に低い。

ランデスバンク・ベルリン・インベストメントで資産運用に携わる ルッツ・ローマイヤー氏は「ドイツ銀行はバランスシートの圧縮にかな り断固たる姿勢で反対してきたが、それは無理もない。レバレッジ比率 が高ければ高いほど、順調な時のリターンも大きい。最大限のビジネス を確保できるよう資産の圧縮を最小限にとどめることを望んだに違いな い」と指摘する。

バリュエーションは低迷

ドイツ銀行の株価純資産倍率(PBR)は0.65にとどまっており、 ブルームバーグのデータによれば、時価総額が近い世界の50行で7番目 に低い。ドイツ銀行の資産に同行が言うほど価値がないと投資家が考え ていることを示唆している。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏(ロ ンドン在勤)はドイツ銀行の投資判断を「アンダーパフォーム」として いるが、「レバレッジと不十分な資本がドイツ銀行のバリュエーション (株価評価)に影響しているのは間違いない」と話している。

原題:Deutsche Bank No. 1 in Europe as Leverage Hits Market Valuation(抜粋)

--取材協力:Brian Parkin、Jim Brunsden、Anne-Sylvaine Chassany、Howard Mustoe、Charles Penty、Michael J. Moore、Fabio Benedetti-Valentini.

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