AIJ投資顧問の浅川和彦社長は27 日午前、衆院財務金融委員会に参考人として出席し、年金基金などから の受託資金の運用で1092億円もの損失を出す中、自らは7000万円の年 収を得ていたことを明らかにした。答弁では「最初からだますつもりは 全くなかった。損を取り戻せる自信があった」などと述べた。

浅川氏は管理報酬が9年間で約45億円、そのうち運用の販売を担 当していたアイティーエム証券に27億円を支払い、AIJは残る18億 円とその他の手数料9億円などを得たなどと述べた。「それ以外に私ど もに入る余地はない」などと報酬額の妥当性を強調した。AIJの高橋 成子取締役の年収は約3600万円だったという。

同様に参考人として出席したアイティーエムの西村秀昭社長は、う その報告と知っていたかとの問いに、「NAV(純資産価値)について は(ファンド受託銀行の)HSBCとAIJのものが一致していたため 信頼して販売を続けた。虚偽であるとの認識は最近まで社員一同持って いなかった」と述べた。

浅川氏は冒頭、「全受益者にお詫びしたい。責任を痛切に感じてい る」と陳謝。運用で多額の損失を出したことについては「損してお返し したくなかった。損を取り戻したかった」などと発言した。今後は残っ た財産を公正に受益者に返還するのが務めとの認識を示した。また純資 産額の水増しは「私が指示した」と明らかにした。

同委員会の海江田万里委員長は、浅川氏に対する質問者からの国会 での証人喚問の要求に対して「理事会でよく協議する」と答えた。

--取材協力:河元伸吾、日向貴彦 Editor: 平野和

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