EUの格付け会社交代義務付け計画、廃案の可能性-関係者

欧州連合(EU)の財務相らは、企 業に複数の格付け会社を交代で利用するよう義務付ける計画を廃案にす る見通しだ。財務相らは、この措置が投資家信頼感の低下や市場ボラテ ィリティ(変動性)拡大につながる可能性を懸念している。

輪番制でEU議長国を務めるデンマークは今週、廃案にするかどう かに関して各国財務相の合意を目指す見通し。交渉が非公開であること を理由に事情に詳しい関係者2人が匿名で明らかにした。

この案は、一部の格付け判断が正当化できず、欧州財政危機を悪化 させたとの批判を受け、EUの行政執行機関、欧州委員会のバルニエ委 員(域内市場・金融サービス担当)が格付け会社規制強化案の一環とし て昨年提案した。同委員は交代によって競争が促進される上、格付け会 社の利益相反問題が解決されると主張したが、当局者は短期的に格付け の質が悪化する恐れがあると警告した。

事情に詳しい関係者1人によると、英国とドイツ、スペインなど10 カ国余りのEU加盟国が交代案の法案からの削除を支持している。

バルニエ委員の案では、報酬を支払い格付けを受ける企業は3年ご とに格付け会社を変更することが求められる。ただし、複数の格付け会 社を利用する場合は交代までの期間を6年まで延長できる。

関係者らによれば、EU財務相らは30、31の両日にコペンハーゲン で開く非公式会合で交代案を議論する。EU域外に拠点を置く格付け会 社にどのような規制を課すべきかについても検討するという。

原題:EU Ratings Rotation Plan Said to Face Possible Rejection (1)(抜粋)

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