長期金利は横ばい、米債安・日米株高で売り先行も潤沢資金が支え

債券市場で長期金利は1.01%と横ば いで推移している。前日の米国市場で、バーナンキ連邦準備制度理事会 (FRB)議長の発言を受けて、インフレ加速観測から、株高・債券安 となった地合いを引き継ぎ、国内株価の上昇とともに、円債市場は売り が先行した。しかし投資家の資金が潤沢な中、下げた場面では買いが入 り、値を戻した。

トヨタアセットマネジメントの浜崎優チーフストラテジストは、 「株価上昇でも、債券に売りが出にくいのは、流動性が潤沢な中、資金 が流入しやすいからだろう」と指摘。「利回りが上昇した局面では、年 度初めにかけて着実に買っていく姿勢となっており、押し目買いが入っ ている」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は、前日比0.5ベーシスポイント(bp、0.01%)高の1.015%で始まっ た。その後は、買いが入って若干水準を切り下げ、横ばいの1.01%で推 移している。また新発5年物103回債利回りは横ばいの0.325%で推移し ている。

超長期債も売りが先行した後、値を戻している。新発20年物134回 債利回りは1bp高の1.775%で始まった後、若干上げ幅を縮め、0.5bp 高い1.77%で推移している。新発30年物回債利回りは0.5bp高い1.95% で始まった後、横ばいの1.945%で推移している。

先物は横ばい

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比7銭安の141円74銭で始 まった後、141円70銭まで下げた。しかしその後は、徐々に下げ幅を縮 め、一時3銭高の141円84銭まで値を戻した。結局、横ばいの141円81銭 で引けた。

みずほ証券の早乙女輝美債券ストラテジストは、バーナンキFRB 議長が金融緩和姿勢を解いていないという発言を行い、米国市場で株高 となり、国内株も上昇したものの、債券相場の下げ幅は限られたと説 明。「米金融緩和姿勢の継続で、株高になっているが、債券市場は材料 にしづらいようだ。3月決算期末で投資家の年度内運用計画が終了して いることもあり、動意は薄い」と述べた。

国内株式市場で日経平均株価は大幅続伸。前日比236円91銭高の1 万255円15銭で取引を終了した。

26日の米国債市場では30年債利回りが上昇。バーナンキFRB議長 が一段の雇用回復のためには緩和的な金融政策を維持することが必要と の考えを示し、インフレが加速するとの観測が強まった。米10年債利回 りは2bp上昇の2.25%程度。一方、米株式相場は上昇。S&P500種 株価指数は2008年5月以来の高値を付け、前週末比1.4%高の1416.51。 ダウ工業株30種平均は160.90ドル(1.2%)上げて13241.63ドル。

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