日産自ゴーン氏:ブラジル新工場の稼働前倒しに意欲-インタビュー

日産自動車のカルロス・ゴーン最 高経営責任者(CEO)は、メキシコ政府がブラジルへの車両輸出制 限に合意したことを受けて、2014年に稼動開始予定のブラジルの新工 場を予定より早く立ち上げる必要があるという認識を示した。

ゴーン氏は26日、福島県のいわき工場視察に際し単独インタビュ ーに応じ、「幸いにもブラジルでの工場計画はすでに始まっていた」と 述べた上で、メキシコからの車両輸出制限が決まったことでブラジル 工場の必要性は増すことになると指摘した。

日産自は昨年10月、ブラジルで26億レアル(約1100億円)を投 じ、リオデジャネイロ州レゼンデに工場を建設すると発表。14年前半 に稼働開始予定で、現地向けVプラットフォーム車両を年間20万台生 産する能力を持つ。ブラジルの年間生産能力は5万9000台。

自動車輸出を急増させているメキシコは向こう3年にわたり、ブ ラジルへの自動車の輸出に上限を設けることで合意した。ブラジル新 車市場は10年に05年比で倍増の約350万台となり、中国や米国、日 本に次ぎ第4の規模。

日産自は昨年、ブラジルで約6万7000台を販売し、そのうち半分 程度となる約3万7000台をメキシコから輸入した。

みずほ投信投資顧問の青木隆シニアファンドマネジャーは、日産 自は貿易規制を回避するため、あらかじめ生産立地の分散計画を立て ていたとコメント。今回のメキシコ輸出制限に関しては、この計画が 正しかったこと、また先見性があったことを証明した形だと指摘した。

資本・業務提携関係にある仏ルノー・日産連合はロシアの自動車 会社アフトワズの過半数株式取得を目指している。ゴーン氏は金額交 渉について、実質的に終わっていると述べた。ルノーはすでにアフト ワズ株式25%を保有している。

日産自の株価は27日午前終値で、前日比1.8%高の892円。年初 来では29%の上昇となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE