米国債:30年債下落、FRB議長発言でインフレ加速観測

26日の米国債市場では30年債利回り が上昇。バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が一段の雇用回 復のためには緩和的な金融政策を維持することが必要だとの考えを示 し、インフレが加速するとの観測が強まった。

財務省は27日、2年債(350億ドル)の入札を実施する。翌28日に は5年債(350億ドル)と、29日に7年債(290億ドル)を入札する。こ の日発表された2月の中古住宅販売成約指数はほぼ2年ぶりの高水準を 保った。

米国みずほ証券のリチャード・ブライアント氏は、「この日のバー ナンキ議長の発言はインフレを誘発する可能性があるとも解釈できるだ ろう」と述べ、「議長は今の姿勢を変えるつもりがないことをはっきり 示した」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時4分現在、30年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇して3.34%。同年債価格(表面利 率3.125%、2042年2月償還期限)は5/8下落して95 31/32。

30年債利回りは200日移動平均の3.33%を上回った。移動平均を上 回る、あるいは下回るとその傾向が継続する可能性がある。

10年債利回りは1bp上昇して2.25%。月間ベースでは28bp上昇 した。

バーナンキ議長の発言

バーナンキ議長はバージニア州アーリントンで講演し、「失業率を さらに低下させるためには恐らく、企業の生産と個人の需要のより迅速 な拡大が必要だが、その実現に向け「緩和的政策の継続によって支援す ることができる」と述べた。

FRBは2008年から2011年6月までに経済成長を促すために2度の 量的緩和で2兆3000億ドルの債券を購入した。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が13日に発表した声明では、2014年遅くまで低金利を維持 する可能性が高いとの想定をあらためて示した。

クレディ・スイスの金利ストラテジスト、アイラ・ジャージー氏 は、「FRB議長がハト派的な姿勢なら、追加緩和措置の可能性も高ま ってくるだろう」と述べた上で、「金融当局は足元の景気回復が腰折れ しないよう注意が必要だ」と続けた。

7人が発言

27日はニューヨーク連銀のダドリー総裁やダラス連銀のフィッシャ ー総裁、デューク理事ら7人の金融当局者の発言が予定されている。

グリーチャーの金利取引担当マネジングディレクター、ラス・サー ト氏は「誰もが未来を予測しようとしている」と述べ、「投資家は現段 階では、この先の米当局者から好ましい発言が出てくると期待してい る」と加えた。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によると、米国債の リターンは年初から1.4%のマイナス。

ニューヨーク連銀はこの日、いわゆる「オペレーション・ツイスト (ツイストオペ)」の一環として償還期限2013年2月から7月の米国 債86億ドル相当を売却した。

原題:U.S. 30-Year Bonds Fall as Bernanke Comments Fuel Inflation Bets(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker、Liz Capo McCormick.

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