中国経済、ソフトランディングでも海外の輸出企業には打撃か

中国政府が国内経済のソフトランデ ィング(軟着陸)に向け取り組んでいるのは良い知らせだ。だが、そう したソフトランディングでさえ、主要な収益源として世界2位の経済大 国となった中国に依存する業界にとっては痛みを伴う悪い知らせかもし れない。

ドイツ銀行や野村ホールディングス(HD)、大和キャピタル・マ ーケッツのアナリストらは今月、今年の中国経済成長率見通しを引き上 げた。金融政策緩和などを見込み最高で8.6%に達するとしているが、 それでも昨年の実績9.2%成長には届かず、オーストラリア・英系の鉱 山会社BHPビリトンやドイツの自動車メーカー、ダイムラーなどにと ってはほとんど安心感が得られない。

米ピーターソン国際経済研究所のニコラス・ラーディ上級研究員 は、「中国の成長は引き続きそれなりに強くなるだろうが、中国がけん 引する商品のスーパーサイクルは鈍化しつつある。ここ4、5年の中国 不動産ブームに乗った輸出企業はずっと厳しい時期を迎える」と述べ た。

中国の温家宝首相は不動産市場の抑制策を維持し、設備投資への依 存度を低め内需主導を重視した経済とする計画だ。こうしたことから鉄 鋼とセメントの生産が落ち込み、鉄鉱石価格は昨年の高値から20%以上 下落している。

INGフィナンシャル・マーケッツのアジア調査責任者ティム・コ ンドン氏(シンガポール在勤)は、中国共産党は安定的な指導部交代を 望んでおり政策当局が急速な景気悪化を回避するために必要な措置を講 じる用意があると指摘、「中国はまだ景気を支えるためにあらゆること をするというのが私の基本的な見方だ。鈍化し過ぎれば、刺激策を打ち 出すだろう」と述べた。

原題:China’s Soft Landing May Be Hard for Commodity Exporters (1)(抜粋)

--取材協力:Michael Forsythe、Stephen Engle、By Bloomberg News.

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