フロンティア通貨の魅力上昇-ケニア・シリングは29%高

為替トレーダーは、 米国や欧州、 英国や日本でボラティリティが低下し、金利が過去最低水準で推移する 中、カザフスタンやナイジェリアといったいわゆるフロンティア市場で リターンを追求している。

コロンビアやウガンダなどの通貨を取引するインベステック・アセ ット・マネジメントは、フロンティア市場の資産への需要が過去6カ月 間で増加したと指摘。ケンブリッジ・ストラテジー(アセット・マネジ メント)は、2011年12-12年2月にナイジェリア・ナイラに投資した。 資産運用会社のエイドリアン・リー・アンド・パートナーズは、第2四 半期末までに、カザフスタン・テンゲやケニア・シリングなど6通貨の ポジションを拡大する。

投資家は昨年、欧州債務危機を背景にドルや円などの安全資産に避 難していたが、現在は一転して資源国や高成長国に資金を投入してい る。ケニア・シリングは対ドルで、昨年10月に付けた過去最安値か ら29%上昇し、チリ・ペソは年初から6.2%上昇。ただ、フロンティア 諸国の為替市場が実際の経済規模よりも膨らんでおり、トレーダーは、 通貨高阻止に向けた中央銀行の措置に直面する恐れがある。

ロンドンのインベステック・アセット・マネジメントで為替管理担 当責任者を務めるサノス・パパサバス氏は21日の電話取材で、「対主要 通貨でのフロンティア通貨や新興市場通貨への需要や関心が高まってい る」と指摘。「これらの通貨に対する需要が増加したのは、利回りの追 求だけではない。ファンダメンタルズが強まり改善しているほか、バリ ュエーション(株価評価)も良くなっているためだ」と述べた。

コロンビア、ナイジェリア

コロンビアは鉱山業が寄与し昨年の経済成長率が5.9%となったほ か、現在の政策金利は5.25%。コロンビア・ペソは年初から10%余り上 昇し、ポーランド・ズロチと並び、ブルームバーグが調査する170以上 の通貨の中で上昇率首位となった。

コロンビア政府はペソの上昇回避に向け、国営石油会社エコペトロ ルの海外の配当金を少なくとも10億ドル(約827億円)充てることを明 らかにした。エチェベリ財務相は20日にボゴタで記者団に対し、通貨高 抑制に向けさらなる措置を講じる可能性も排除しないとの認識を示し た。

アフリカ最大の産油国、ナイジェリアの金利は12%で、同国通貨ナ イラは年初から対ドルで2.9%上昇している。同国中央銀行のスレイマ ン・バラウ副総裁は23日のインタビューで、「高金利によって投資の実 質リターンがプラスになり、魅力的な投資先となっている」と指摘し た。ナイジェリアの国内総生産(GDP)に対する債務比率も17.8%に とどまっている。

原題:Frontier Currencies Irresistible as Naira Yields 48 Times Fed(抜粋)

--取材協力:Paul Richardson、Sarah McGregor、Emele Onu、Matthew Bristow、Gwen Ackerman、Clarissa Batino.

Paul Dobson +44-20-7673-2041 pdobson2@bloomberg.net

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