【個別銘柄】グリーやフォスタ電急落、日立や半導体上昇、電硝軟調

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

グリー(3632):前週末比5.2%安の2100円と急落、一時7.5%安 とことし最大の日中下落率を記録した。東証1部の売買代金で1位。 クレディ・スイス証券では、3月に北米のアップルApp Store向けに 投入した「ソンビ・ジョンビ」が足元でダウンロード数26位、売り上 げで37位とやや物足りないとの認識を示唆。日本のゲームが欧米で受 け入れられるのかどうかを継続してチェックしたい、とした。ソーシ ャル・ネットワーク・サービス(SNS)同業のディー・エヌ・エー (2432)も2.7%安となった。

フォスター電機(6794):7.3%安の1240円。モルガン・スタンレ ーMUFG証券では、中国やベトナムの人件費の継続的上昇と割増賃 金のリスクが依然残っているとし、製造経費は高止まりが続くため、 市場拡大の恩恵を享受できないと指摘。投資判断を新規に「アンダー ウエート」とし、目標株価を1050円に据えた。

ミツミ電機(6767):6.6%安の723円。モルガン・スタンレーM UFG証券は、投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエ ート」へ引き下げた。新型据置型ゲーム機用のコントローラでは台湾 企業との競争がより激化しており、2012年度に量産開始が予定される 新型据置型ゲーム機用コントローラでは大幅な収益改善を見込み難い、 とした。

輸出関連株:日立製作所(6501)が3.4%高の517円、日産自動 車(7201)が2.5%高、コマツ(6301)が2.1%高など。きょうの東京 為替市場では、前週末の米国株反発を受けリスク回避姿勢が和らぐ中、 円が対ドルや対ユーロなどで下落。来期の採算改善期待から、時価総 額上位の輸送用機器や電機、機械株の一角に買いが先行した。日立に ついては、UBS証券が産業電機セクター内で相対的なポジティブ銘 柄と指摘する材料もあった。

半導体関連株:SUMCO(3436)が3.1%高の1008円、東京エ レクトロン(8035)が1.9%高、新光電気工業(6967)が2.3%高、日 本特殊陶業(5334)が3.5%高など半導体や製造装置、パッケージと いった関連株が業況改善期待から買われた。ゴールドマン・サックス 証券では、エルピーダメモリの経営破たんを受け需給バランスが改善 するとし、4-6月のDRAM大口価格予想を従来の前期比15-20% 増から、25-30%増に引き上げた。

日本電気硝子(5214):2.5%安の713円。12年3月期の連結営業 利益予想を従来の615億-665億円から600億円へ下方修正した。薄 型パネルディスプレイ需要が盛り上がらず、生産改善の進ちょくも計 画よりやや時間を要したことが要因。ゴールドマン・サックス証券で は、営業利益段階の下振れはネガティブとした上で、市場期待の下振 れはさらに続くとし、慎重姿勢を継続するとした。

日神不動産(8881):7.4%安の563円。多田建設の建設工事受注、 日神住宅サポートの販売は想定を上回ったものの、日神不動産の収益 が低調で、12年3月期の連結営業利益は従来の37億円から前期比11% 増の27億5000万円に下振れたもよう、と23日に発表。足元の採算性 悪化が嫌気された。

ヤマトインターナショナル(8127):6.1%安の384円。天候不順 で秋冬物衣料、春物衣料の販売の立ち上がりが遅れたことで割引販売 が増えた影響から、12年8月期の連結営業利益予想を従来の20億円 から前期比5.8%増の14億円に下方修正する、と23日に発表。収益 性の悪化が嫌気された。

太陽光発電関連株:ウエストホールディングス(1407)が6.9% 高の978円、高島(8007)が4.3%高、三晃金属工業(1972)が4.5% 高など。政府は30日に、太陽光や風力、小規模水力発電など再生可能 エネルギーの普及・促進向け、煩雑な許可手続きを簡易化、期間を縮 めるための103項目に及ぶ規制緩和策を閣議決定する、と24日付の日 本経済新聞朝刊が報道。同紙によると、現在は太陽光発電施設が工場 と見なされるため、各種規制の影響で賃借料が安い土地でなければ採 算が合いにくい状況だが、規制改革が進むと工場の屋根を借りる発電 事業が土地代の高い首都圏、関西圏などにも候補地が広がるという。 ソーラー屋根需要の拡大を見込む買いが入った。

昭和シェル石油(5002):1.9%安の526円。SMBC日興証券で は、太陽光パネル事業の業績悪化を見込み、投資評価を「2(ニュー トラル)」から「3(アンダーパフォーム)」へ引き下げた。目標株価 は450円。

協和エクシオ(1951):1.2%安の722円。受注が下期に集中する ことに伴う翌年度繰り越し工事の増加などが響き、12年3月期連結営 業利益予想を131億円から85億円へ下方修正した。大和証券キャピタ ル・マーケッツでは、会社計画未達は予想されていたが、想定以上の 下方修正幅だと指摘。一方、想定を上回った部分は工事の来期へのず れ込みであり、さほどネガティブな印象はないとの認識も示した。

澤藤電機(6901):7.6%高の254円。自動車電装品を中心とした 売り上げが堅調、2月中旬以降の円安基調も下支えし、12年3月期の 連結営業利益は従来計画の6億8000万円を上回り、7億4000万円に なったもようと23日に発表。前期比では減益率が14%に縮小する見 込みで、採算改善を評価する買いが膨らんだ。

ミクシィ(2121):2.1%安の21万3100円。シティグループ証券 は、モバイル広告ではフィーチャーフォンからスマートフォンへのシ フトが依然遅れているとし、スマートフォン上のゲームプラットホー ムへの他社からの参入で競争激化が見込まれると予想。課金収入増で 来期は大幅増益を想定するものの、過度な期待はできないとして「中 立」判断を継続した。

大井電気(6822):50円(29%)高の225円でストップ高。外注 費削減や原価低減努力が効き、12年3月期の連結営業利益は従来計画 の1億5000万円から3億円に上振れるもようと23日に発表。前期比 では減益率が64%に縮小する。また、従来未定としていた期末配当は 1株当たり2円にするとし、採算改善と復配を好感する買いが入った。

細田工務店(1906):2.8%安の106円。主力の戸建分譲事業で、 震災を受けた上期までの低調、回復基調が鮮明になったことし1月以 降は首都圏での労務不足が足かせとなり、12年3月期の連結営業損益 は従来計画の6億2300万円の黒字から一転、1億5000万円の赤字に 転落したもようと23日に発表。足元の収益環境の厳しさが嫌気された。

ソフトフロント(2321):8.5%安の1万7880円。通信事業者向け は好調ながら、開発計画の縮小や順延などがあった電機メーカー向け の売り上げが大きく減り、12年3月期の純損益は従来計画の3000万 円の黒字に対し、1400万円の赤字に転落したもようと23日に発表。 前期は1000万円の黒字。事業環境の厳しさが嫌気された。

エスティック(6161):2.4%高の17万4000円。中国、韓国でナ ットランナ(ねじ締め機器)、ハンドナットランナの受注が好調、円高 やタイ洪水による設備投資減少の影響を吸収し、12年3月期の営業利 益は従来計画の3億7000万円から前の期に比べ61%増の4億2000万 円に上振れたもよう、と23日に発表。足元の業況堅調が好感された。

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