債券上昇、新築住宅販売減受けた米債続伸で買い-長期金利1%に接近

債券相場は上昇。長期金利は節目の 1%に接近した。前週末の米国市場で、2月の米新築住宅販売件数の減 少を受けて、債券相場が続伸した地合いを引き継ぎ、円債市場は買いが 優勢となった。

バークレイズ・キャピタル証券の丹治倫敦債券ストラテジストは、 「下落局面からの自律的な反発が続いており、米国債利回りの低下に沿 った動き。グローバルにファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の 方向性を判断している状態で、米国は住宅指標が下振れたが雇用回復が どこまで続くか見極める必要がある。中国経済も減速局面入りしたのか まだ判断しづらい」と指摘。強弱まちまちの指標を見極めつつ、期初の 投資を決めていく展開と説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は続伸。前週末終値比2銭高の141 円63銭で始まった後、やや伸び悩み、いったん4銭安の141円57銭まで 下げた。しかし、その後は再び買いが優勢になり、20銭高の141円81銭 と14日以来の高値で引けた。

クレディ・スイス証券の河野研郎債券調査部長によると、前週末の 米国債利回りが低下したことを受けて、円債相場も堅調という。

23日の米国債相場はほぼ1カ月ぶりの4日続伸。米新築住宅販売が 予想に反して減少したことを受け、景気回復に伴い米国債の逃避需要が 減退するとの観測に対する懐疑的な見方が強まった。米10年債利回りは 前日比5ベーシスポイント(bp)下げて2.23%程度。一時2.21%まで下 げる場面もあった。

新発10年債利回りは1.01%

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回りは 前週末比0.5bp低い1.02%で始まった。その後は、徐々に水準を切り下 げ、1.5bp低い1.01%と22日以来の水準まで低下した。また、新発5年 物103回債利回りは1.5bp低い0.325%まで低下し、14日以来の低水準を 付けた。

パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用部長 は、「新発10年債と新発5年債がしっかりしている。3月決算期末で薄 商いの中、需給の良い銘柄が上昇している。閑散に売りなしといった中 で、ショートカバー(売り建ての買い戻し)が入っている。為替・株価 は大きく動いていない」と述べた。

一方、国内株式市場で、日経平均株価は小反発。前週末比6円77銭 高の1万18円24銭で取引を終えた。

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