米国株:上昇、S&P500は08年以来の高値-FRB議長発言で

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米株式相場は上昇。S&P500種株 価指数は2008年5月以来の高値となった。米連邦準備制度理事会 (FRB)のバーナンキ議長が、雇用押し上げには緩和的な金融政策の 維持が必要との認識を示したことが背景にある。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.3%高。アップルは上場来高値に上昇した。中国への投資を拡大す る計画を示したことが好感された。アマゾン・ドット・コムやJPモル ガン・チェースも高い。ファイザーも買い進まれた。S&P500種の業 種別10指数ではヘルスケア株が最も上昇した。

S&P500種株価指数は前週末比1.4%高の1416.51。ダウ工業株30 種平均は160.90ドル(1.2%)上げて13241.63ドル。米証券取引所全体 の出来高は約62億株と、3カ月平均を6%下回った。

JPモルガン・ファンズのチーフ市場ストラテジスト、デービッ ド・ケリー氏は「バーナンキ議長が言おうとしているのは、刺激策の引 き揚げペースは非常にゆっくりしたものになるということだ」と述べ た。

バーナンキ議長は講演で、失業率の低下は明るい材料だとした一方 で、経済にはなお支援が必要だとの考えを示した。

救済基金

欧州連合(EU)が救済基金の規模を拡大させるとの観測も株価を 押し上げた。欧州の財務担当相は30日に、5000億ユーロとなっているフ ァイアウオール(防火壁)の上限の引き上げについて議論する。ドイツ のメルケル首相は、ユーロ圏の暫定的な救済基金と恒久的基金を並行稼 働させる案を同国が支持する可能性があると発言した。

PNCウェルス・マネジメントの主任投資ストラテジスト、ウィリ アム・ストーン氏は電話インタビューで、「欧州は流動性の問題に対処 したが、ソルベンシー(支払い能力)をめぐる懸念はまだ残っている」 とし、「ファイアウオール強化の動きが多少出れば、前向きなものと捉 えられる」と述べた。

この日はS&P500種の業種別10指数が全て上昇。ダウ輸送株平均 は1.4%上げた。KBW銀行指数は1.5%高。構成する24銘柄中23銘柄が 上げた。アマゾンは4%上昇し202.87ドル。JPモルガンは2.2%高 の46.17ドル。

アップル高い

アップルは1.8%上げて606.98ドルと上場来高値を付けた。ティ ム・クック最高経営責任者(CEO)は中国を訪問。アップルの広報担 当キャロリン・ウー氏(北京在勤)は26日、ブルームバーグに対し電話 で、クックCEOが中国の当局者と「有意義な会議」を行ったと述べ た。ただ、当局者の名前は明らかにしなかった。

S&P500種のヘルスケア株指数は1.7%高と、業種別10指数で最大 の上昇。ファイザーは1.6%高の22.16ドル。テネット・ヘルスケア は5.5%上げて5.54ドル。

米連邦最高裁判所は、国民に健康保険加入を義務付けるオバマ大統 領の医療保険改革法の合憲性をめぐる訴訟で、口頭弁論を開く。

原題:S&P 500 Advances to Highest Since 2008 After Bernanke’s Remarks(抜粋)

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