今日の国内市況:株式は反落、債券先物上昇-円は82円後半に下落

株式相場は反落し、日経平均株価 は終盤に一時1万円の大台を割り込む場面があった。テクニカル指標 から見た過熱感が根強い中、為替の円安一服が嫌気され、輸送用機器 や電機など輸出関連株中心に下落。鉄鋼など素材関連株も売られ、前 日の米国市場の流れを受け証券、保険など金融株も安い。

TOPIXの終値は前日比9.54ポイント(1.1%)安の852.53、 日経平均株価は同115円61銭(1.1%)安の1万11円47銭。日経平 均は朝方の売り一巡後、20円ほどの狭い取引レンジで小動きとなって いたが、終盤にやや下げ幅を拡大。一時9999円37銭と取引時間中と しては13日以来の大台割れとなった。

マークイット・エコノミクスが22日に発表した3月のユーロ圏総 合景気指数(速報値)は48.7と前月の49.3から低下し、ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト21人の予想中央値49.6も下回った。欧 州、中国の経済統計が低調だったことで、為替市場で安全資産として の円買いが先行。22日のストックス欧州600指数が1.2%安と4日続 落するなど、欧米株式も総じて軟調だった。

東証1部の値上がり、値下がり銘柄数の百分比を示す騰落レシオ (25日移動平均)は22日時点で124%と、相場の過熱を示すとされる 120%を28営業日連続で超えている。急ピッチの上昇に警戒感が強い 中、円安一服や海外株式の下げが格好の売り材料になった。

東証1部の業種別33指数では証券・商品先物取引、輸送用機器、 不動産、その他金融、保険、海運、電機、鉄鋼、パルプ・紙、銀行、 機械などが下落率上位。売買代金上位では三菱UFJフィナンシャ ル・グループ、トヨタ自動車、野村ホールディングス、コマツ、ソニ ー、三菱地所が下落。一方で東光、東京電力、武田薬品工業は高い。

東証1部の売買高は概算で17億5962万株、売買代金は1兆1660 億円、値上がり銘柄数は438、値下がりは1097。国内新興市場は、ジ ャスダック指数が前日比0.2%安の53.59と続落、東証マザーズ指数 が同0.2%安の385.93と反落した。

債券先物上昇

債券市場では先物相場が上昇。中国とユーロ圏での企業景況感の 悪化を受けて前日の米国債相場が続伸した流れを引き継ぎ、買いが先 行した。日経平均株価が一時1万円の大台を割り込むなど国内株安も 支えとなった。

東京先物市場で中心限月6月物は前日比13銭高の141円68銭で 取引を開始したが、その後は上げ幅を縮小。午前10時過ぎには横ばい の141円55銭まで下げた。午後は一段の株安もあり、8銭高の141 円63銭に上昇。結局は6銭高い141円61銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は同0.5ベーシスポイント(bp)低い1.02%で始まり、午前9時半過ぎ からは横ばいの1.025%で推移。午後3時前後に一時1.02%に下げた が、再び1.025%で取引された。5年物の103回債利回りは横ばいの

0.34%。20年物の134回債利回りは1bp低い1.77%、30年物の36 回債は横ばいの1.95%。

長期金利は前日に1.005%まで低下し、14日以来の1%割れに接 近。その後は売りが優勢になり、1.025%まで上昇した。

円が対ドルで下落

東京外国為替市場では、円が下落。対ドルでは1ドル=82円台後 半に水準を切り下げて推移した。一部の米連邦準備制度理事会(FR B)当局者が追加の金融緩和措置に慎重な姿勢を示しており、デフレ 脱却に向けて緩和策の維持が見込まれている日本銀行との政策格差を 背景に、円売り圧力がかかった。

ドル・円相場は前日の海外市場で一時82円33銭と、13日以来の 水準まで円高が進んでいたが、この日の東京市場では午前の取引で一 時82円95銭まで値を戻し、午後3時52分現在は82円87銭付近で取 引されている。

円は主要通貨に対して、ほぼ全面安。前日の海外市場で一時1ユ ーロ=108円49銭と、14日以来の水準まで円高が進んでいたユーロ・ 円相場は東京市場では109円台前半を中心に推移した。

米セントルイス連銀のブラード総裁は23日、香港での講演で、金 融政策は転機にある可能性があり、米経済の回復に伴い、FRBは追 加的な緩和措置には慎重になるべきだとの考えを示した。また、経済 指標が改善されれば、最初の利上げの時期が早まる可能性があるとの 見解を明らかにした。

22日の米国債市場では、3月の中国製造業購買担当者指数(PM I)やユーロ圏総合景気指数が弱い内容となったことを背景に、投資 避難的な買いが進み、10年債利回りは一時2.24%と14日以来の水準 まで切り下げていたが、この日のアジア時間の取引ではやや下げを縮 めている。

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