鉄連会長:12年度の国内鉄鋼需要は200万トン減少へ-造船向け低迷で

日本鉄鋼連盟の林田英治会長 (JFEスチール社長)は23日の定例会見で2012年度の国内鉄鋼需要に ついて11年度に比べて200万トン程度減少するとの見通しを示した。土 木・建築向けは増えるものの、造船向けが大きく落ち込むことや在庫調 整の影響を受けるという。

11年度の粗鋼生産の見込みは1億600万トンと、1億トンの大台は 維持できた模様。

一方、輸出に影響する為替相場について、林田社長は「1ドル=70 円台半ばの時に比べると正直に言ってほっと一息ついている。どんどん 円高が進む恐怖は薄れている」と指摘。また、「アジアのマーケットが 回復して輸出が改善すれば今年度並みの粗鋼生産の水準は見込める」と した。

ただ、「1ドル=82-83円は日本の製造業がきっちりと収益を上げ られるレベルではない。90円を超えないと平常にはならない」とも述べ た。

原子力発電所の再稼働問題に関連しては「足元のエネルギー事情を 考えると原発なしでは到底成り立たない」と指摘。「安全確保が最優先 であるが、政府には原発の再稼働に優先度を高めて取り組んでいただき たい」と強調。原油高については「企業収益、日本経済に悪影響が出な いよう当面注意深く見守っていかないといけない」と語った。

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