【個別銘柄】輸出、野村Hなど金融下落、東光急騰、東京ドーム高い

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:ホンダ(7267)が前日比2.9%安の3180円、ソニー (6758)が3.1%安の1680円、コマツ(6301)が1.9%安の2344円な ど。3月のユーロ圏総合景気指数が48.7と前月の49.3から低下、景 気拡大・縮小の分岐点を示す50を下回ったほか、中国の製造業指数の 低調などを受け、前日の海外為替市場では安全な資金逃避先として円 買いが先行。ドル・円は一時1ドル=82円33銭と、13日以来の円高 水準に振れた。輸送用機器や電機、機械など海外景気、為替の影響を 受ける輸出関連業種の収益改善期待が後退した。

野村ホールディングス(8604):3.8%安の376円と3日続落。証 券取引等監視委員会が国際石油開発帝石の公募増資に絡むインサイダ ー取引の疑いで、中央三井アセット信託銀行に課徴金を課すよう金融 庁に勧告した問題で、同増資の引受主幹事だった野村証は、情報を漏 らしたとされる営業社員の聞き取りなど社内調査に着手したと23日 付の日本経済新聞朝刊が報道。問題の影響を見極めたいとして、持ち 高調整の売りが続いた。

金融株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2.1% 安の426円で東証1部の売買代金トップ、第一生命保険(8750)が3.9% 安の11万2500円、大和証券グループ本社(8601)が1.8%安の337 円など。22日までに米S&P500種株価指数が3日続落、ストックス・ ヨーロッパ600指数が4日続落となるなど欧米株式に調整ムードが漂 い、日本株市場でも日経平均株価がきょうの取引で7営業日ぶりに1 万円の大台を一時割り込んだ。株高持続による含み益期待が薄らいだ。

東光(6801):13%高の213円。村田製作所(6981)と業務・資本 提携を行う、と22日に発表。東光は村田製を割当先とした新株、転換 社債型新株予約権付社債の発行による第三者割当増資で、手取概算額 34億円を調達する。調達資金は村田製との提携に係るパワーインダク タの製造設備投資などに充当方針。提携効果や財務基盤の強化を見込 む買いが膨らんだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、両社 の事業領域はおおむねバッティングしていないとし、提携を評価した。

ゴールドウイン(8111):4%高の541円。国際宇宙ステーション で着用テストされた下着の技術を応用、着るだけで汗の臭いや加齢臭 を消臭する機能素材「マキシフレッシュプラス」を採用したアンダー ウエア「MXP」、包帯組織を肌着に採用したパンツ「SIDO」を4 月中旬から発売すると22日に発表。今後の製品需要、収益貢献の可能 性を見込む買いが広がった。

東京ドーム(9681):5.1%高の270円。三菱UFJモルガン・ス タンレー証券は22日、投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株 価を240円から330円に上げた。営業正常化で2013年1月期から収益 が急回復すると予想、連結営業利益予想を74億円から前期比64%増 の86億円に見直した。東京ドームの稼働日数増、飲食物販の拡販、ア トラクションズの収益改善、東京ドームホテルの稼働率向上を見込む。

ツガミ(6101):7.5%高の878円。22日に提出された大量保有報 告書で、ゴールドマン・サックス証券が15日時点で5.83%のツガミ 株を保有していたことが判明。保有目的はトレーディング、有価証券 の借り入れなどという。

スルガ銀行(8358):1.5%安の805円。野村証券は22日、投資判 断を「買い」から「中立」に引き下げた。預貸金利回り差がほぼ下げ 止まり、コア業務純益段階で今後も地銀内で相対的優位を確保すると みるなど業績面での高評価は変わらないが、直近の株価上昇を受け判 断を見直した。22日までの年初来騰落率はプラス19%。

鬼怒川ゴム工業(5196):1.7%安の638円。AIJ投資顧問によ る年金消失問題に関連し、同投資顧問に多額の資金を預けていた上場 企業が相次ぎ今期決算で特別損失を計上する見通し、と23日付の日経 新聞朝刊が報道。同紙によると、鬼怒ゴムは12億円を預けていたとい い、最終利益水準の低下が警戒された。

松風(7979):12%高の940円。29日付で東京証券取引所市場1 部に指定される承認を同取引所から受けた、と22日に発表。これに伴 い、12年3月期末に1株当たり1円の1部指定記念配を実施する。普 通配の11円と合わせ期末に12円配、年間で20円配と前期18円から の増配を計画。今後のTOPIX連動ファンドなどからの買い需要が 見込まれたほか、株主還元姿勢が評価された。

帝国ホテル(9708):5.2%高の2470円。秋口以降に集客、売り上 げが回復基調に転換、経費削減も進み、12年3月期の連結営業利益予 想を従来の12億円から21億円に上方修正するときょう午後2時に発 表。前期比では33%減益が一転、18%増益になる見込みで、業況改善 を評価する買いが広がった。

ライトオン(7445):2.8%高の652円。春物商品が堅調に推移し、 3月度の既存店売上高は前年同月比31%増だったと22日に発表。昨 年12月以降、前年実績を上回る状況が定着してきており、業況好調を 評価する買いが入った。

サクサホールディングス(6675):6%高の195円。発行済み株式 総数の6.11%に当たる370万株、金額で6億8000万円を上限に自社 株買いを行うと22日に発表。株主還元姿勢への評価と目先の株式需給 好転を見込む買いが入った。23日朝の東証立会外取引で全額取得した。

プロネクサス(7893):2.8%高の440円。発行済み株式総数の5.6% に当たる200万株、金額で10億円を上限に自社株買いを行うと22日 に発表。期間は23日から13年3月13日まで。当面の株式需給好転と 1株価値の向上を見込む買いが膨らんだ。また同社は、12年3月期末 の配当を1株当たり8円から9円に増やす方針も示した。

新電元工業(6844):8.5%高の398円。みずほ証券は22日、投資 判断を新規に「買い」とし、目標株価を550円に据えた。二輪車用モ ジュールの売り上げがアジア地域の市場拡大、環境対応車の比率増加 で新たな拡大期に入るとの見方を示した。

ベクター(2656):5.5%安の3万8000円。一部サーバーに不正ア クセスの痕跡を確認し、顧客情報が流出した可能性があると22日に発 表。最大で26万1161件の個人のクレジットカード情報などが流出し た恐れがあるといい、情報管理能力や今後の業績への影響を不安視し た売りが先行した。

ワイズマン(3752):5.3%安の4万8700円。一部ユーザーのリニ ューアルシステムの販売、導入が来期以降にずれ込んだ影響で、12年 3月期の連結営業損益予想を従来の1億2400万円の赤字から2億 6800万円の赤字に下方修正する、と22日に発表。足元の収益性悪化 を嫌気する売りが優勢となった。

ビーマップ(4316):6.5%安の1万4500円。第3四半期以降、ク ロスメディア事業で無線LAN関係を中心に受注は想定を上回ってい るが、利益率が計画に届かず上期までの損失を吸収できなかったとし、 12年3月期の連結営業損益予想を従来のゼロから3000万円の赤字に 下方修正すると22日に発表。前期は1億5800万円の赤字。採算改善 の遅れが懸念された。

東映アニメーション(4816):9.7%高の2114円。今期は売上高、 経常利益で過去最高が見込まれるとし、12年3月期末に従来の1株当 たり30円の普通配当に加え30円の特別配当を実施、年間で60円にす る方針と22日に発表。前期は50円。足元の好業況と株主還元姿勢を 評価する買いが膨らんだ。

和田興産(8931):3%安の511円。立体駐車場5物件の売却予定 に伴う減損損失を計上、来期以降の繰延税金資産の回収可能性の判断 を保守的に行い、税金費用が増えるとし、12年2月期の純利益は従来 計画の9億円から6億7000万円に26%下振れたもようと22日に発表。 最終利益水準の低下が嫌気された。

サトウ食品工業(2923):3%安の1679円。越後製菓から提起さ れていた特許権侵害差止等請求控訴審について、知的財産高等裁判所 から判決が出たと22日に発表。控訴人の越後製菓の請求が一部認めら れ、知的高裁はサトウ食に対し約8億円の支払い、製品の販売差し止 め等を命じたため、今後の業績への影響が懸念された。サトウ食では 上告する方針を示した。

鉄人化計画(2404):4.7%高の7万1400円。カラオケ店の新規出 店費の一部ずれ込みで、11年9月-12年2月期(上期)の連結経常利 益は前年同期比4割余り増え、2億4000万円前後になったもようと 23日付の日経新聞朝刊が報道。会社計画は1億5000万円。利益上振 れを見込む買いが入った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE