日本株反落、円安一服し輸出中心下げ-金融も売られ一時1万円割れ

東京株式相場は反落し、日経平均 株価は終盤に一時1万円の大台を割り込む場面があった。テクニカル 指標から見た過熱感が根強い中、為替の円安一服が嫌気され、輸送用 機器や電機など輸出関連株中心に下落。鉄鋼など素材関連株も売られ、 前日の米国市場の流れを受け証券、保険など金融株も安い。

TOPIXの終値は前日比9.54ポイント(1.1%)安の852.53、 日経平均株価は同115円61銭(1.1%)安の1万11円47銭。日経平 均は朝方の売り一巡後、20円ほどの狭い取引レンジで小動きとなって いたが、終盤にやや下げ幅を拡大。一時9999円37銭と取引時間中と しては13日以来、7営業日ぶりに大台を割れた。

東京海上アセットマネジメント投信株式運用部の久保健一シニア ファンドマネジャーは、「これまでの円安基調が一服したことで日本株 にも売りが入った」と指摘。ただ、「きょうも極端に売られている感じ ではない」と言い、日本株は小幅な調整後にもう一段上をうかがう可 能性が高い、とした。終値では、日経平均は大台を維持した。

きょうの東京外国為替市場では、ドル・円相場が一時1ドル=82 円51銭、ユーロ・円相場は1ユーロ=108円89銭と前日の東京株式 市場終了時より円高水準に振れた。前日のニューヨーク市場では、ド ル・円は82円33銭と13日以来の円高となった。

マークイット・エコノミクスが22日に発表した3月のユーロ圏総 合景気指数(速報値)は48.7と前月の49.3から低下し、ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト21人の予想中央値49.6も下回った。欧 州、中国の経済統計が低調だったことで、為替市場で安全資産として の円買いが先行。22日のストックス欧州600指数が1.2%安と4日続 落するなど、欧米株式も総じて軟調だった。

過熱感も売りの一因

東証1部の値上がり、値下がり銘柄数の百分比を示す騰落レシオ (25日移動平均)は22日時点で124%と、相場の過熱を示すとされる 120%を28営業日連続で超えている。急ピッチの上昇に警戒感が強い 中、円安一服や海外株式の下げが格好の売り材料になった。

ただ、米労働省が22日に発表した先週の新規失業保険申請件数は 前週から5000件減少し、34万8000件と4年ぶりの水準まで低下する などなお堅調さを見せる。マネックス証券の金山敏之シニア・マーケ ット・アナリストは、「米国経済がしっかりしている限り、景気回復の 流れは変わらない」と指摘。実際、きょうの日経平均は終盤までなか なか1万円を割り込まず、下値での投資家の買い意欲の強さをうかが わせた。

東証1部の業種別33指数では証券・商品先物取引、輸送用機器、 不動産、その他金融、保険、海運、電機、鉄鋼、パルプ・紙、銀行、 機械などが下落率上位。証券や保険など金融株に関しては、22日の米 国株市場でS&P500種株価指数が0.7%安となる中、セクター別で金 融株が1.3%下落していた流れを引き継いだ。

東光は終日堅調

東証1部の売買代金上位では三菱UFJフィナンシャル・グルー プ、トヨタ自動車、野村ホールディングス、コマツ、ソニー、三菱地 所が下落。一方で東光、東京電力、武田薬品工業は高い。急騰した東 光には、村田製作所と資本・業務提携したと前日に発表する材料があ った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、両社の事業領域は おおむねバッティングしていないとし、提携を評価した。

東証1部の売買高は概算で17億5962万株、売買代金は1兆1660 億円、値上がり銘柄数は438、値下がりは1097。国内新興市場は、ジ ャスダック指数が前日比0.2%安の53.59と続落、東証マザーズ指数 が同0.2%安の385.93と反落した。

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