JPモルガンをトレーダー提訴、小数点ずれ報酬10倍と勘違い

米銀JPモルガン・チェースを為替 トレーダーのカイ・ハーバート氏が訴えている。同行への移籍を誘われ た際に示された契約書で数字の小数点の位置がずれていたため、実際の 報酬の10倍が支給されると勘違いしたという。

スイス在住のハーバート氏は約58万ポンド(約7600万円)の支払い を求めている。ロンドンでの今週の裁判で同氏の代理人の弁護士が述べ た。同氏が最初に見た契約書には報酬が2400万ランド(約2億5600万 円)と記載されていたという。裁判所の文書によれば、JPモルガンは 入力ミスで小数点の位置がずれたもので実際は240万ランドを提示して いたと釈明している。

裁判でヘンリー・グローブ判事は、ハーバート氏が間違いに気付い た時には「さぞがっかりしたことでしょう」と述べた。ハーバート氏は JPモルガンの誘いを受けてヨハネスブルクに転居するつもりで勤めて いたUBSを2010年6月に退社したが、報酬での考え違いが分かった後 JPモルガンには出社せず、同行はその年の12月に同氏への採用提案を 取り消した。

同氏はその後、昨年11月まで8カ月クレディ・スイス・グループに 勤めたが、人員削減で解雇され現在は失業中という。

JPモルガンの弁護士のチャールズ・シウメイ氏は反対尋問でハー バート氏に「エグゼクティブディレクターの職位でそんなに高い報酬を 雇い主が払うことがあり得るなどと、どうしたら考えられるのか」と問 い掛けた。JPモルガンは、ハーバート氏が同行での職を受け入れれば 痛みは少なかったはずだと主張している。

原題:JPMorgan Sued by Currency Trader Over $3 Million Decimal Point(抜粋)

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