米国株:続落、中国やユーロ圏の製造業縮小で

22日の米国株式相場は続落。中国と ユーロ圏で製造業活動が縮小したことが売り材料となった。小荷物輸送 のフェデックスは利益見通しが失望され、大幅下落した。

フェデックスは3.5%下落。同社は今後数四半期の伸びが鈍化する との見通しを示した。景気の先行きを反映するとされるダウ輸送株平均 は2.1%下げた。S&P500種株価指数の産業別10指数の中で素材株が大 きく下げた。アルミ生産のアルコアと石油のシェブロンはいずれも下 落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)を中心に金融株も値下がりし た。

S&P500種株価指数は0.7%下げて1392.78。月間ベースではこれ まで2%上昇。ダウ工業株30種平均は前日比78.48ドル(0.6%)下落し て13046.14ドル。

クリスティアナ・トラストで110億ドルの資金を運用するポートフ ォリオマネジャー、スコット・アーミガー氏は、「中国の動向を注視し ている」と述べ、「経済成長のペースにはまだ多くの疑問がある」と指 摘。「力強い上げの後で下落するのは珍しくない」と続けた。

中国とユーロ圏の製造業

3月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は前月よりも低下。ユ ーロ圏のサービス業と製造業を合わせた3月の総合景気は市場予想に及 ばなかった。これらが手掛かりとなり、この日は世界的に株価が下落し た。

グッゲンハイム・インベストメンツで1250億ドルの運用に携わるマ ーク・ブロンゾ氏(ニューヨーク州アービントン在勤)は、「株式相場 が急速な上げの後、短期的に下げたり横ばいになる理由は十分にある」 と指摘。「ほとんどの市場参加者は中国の成長率鈍化を認識している。 問題は急速な減速か、あるいは緩やかな減速になるかだ」と述べた。

素材株や金融株、資本財株など景気の変動に敏感な銘柄が売られ た。景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.9%下落。S&Pの住宅建設株指数は1.7%の下げだった。

フェデックスは3-5月期の利益予想レンジの下限がアナリスト予 想を下回ったことが嫌気された。速達配送への需要が減速しつつある。

需要減速を懸念し、S&P GSCI商品指数は1.1%下落。エネル ギー株や原材料株が売られた。アルコアは2.5%下落。シェブロン は2.4%値下がりした。資本財銘柄の中では建機大手キャタピラーが安 い。

BOAとシティが安い

KBW銀行指数は1.6%下落。構成する24銘柄いずれも下落した。 BOAは2.2%安、シティグループは2.4%下落した。

一方、決済ネットワーク会社ディスカバー・ファイナンシャル・サ ービシズは2.7%上昇。同社が発表した2011年12月-12年2月(第1四 半期)決算では純利益が前年同期から36%増加し、過去最高となった。 消費者によるクレジットカードの利用増が寄与した。

原題:S&P 500 Trims Longest Monthly Rally Since 2009 on China Concern(抜粋)

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