深刻な米景気後退、例外的でなく典型的-NBERエコノミスト

米国の労働人口の伸びが減速する中 では、一段と深刻なリセッション(景気後退)とより緩慢な回復は典型 的なシナリオとなり、例外的なものではないと、全米経済研究所 (NBER)の景気循環判定委員会メンバーが指摘した。

同委員会メンバーのジェームズ・ストック氏(ハーバード大学教 授)とマーク・ワトソン氏(プリンストン大学教授)がまとめた報告書 が22日、米ブルッキングス研究所でのパネルディスカッションで発表さ れた。両氏はその中で、「より深い落ち込みと、一段と緩やかな生産・ 雇用の回復」が典型的な景気縮小となるだろうと指摘した。さらに過去 2度の回復局面に似て、「この先起きるリセッションからの回復も『雇 用なき回復』になろう」と続けた。

両氏は2009年6月まで1年半にわたって続いた前回のリセッション について、深刻さや期間、その後の影響が過去の景気後退と比べても予 測可能な範囲だったと述べた。これとは対照的に、カーメン・ラインハ ート氏とケネス・ロゴフ氏がまとめた2009年の報告書には、金融メルト ダウンがもたらしたリセッションからの回復は通常とは異なるとの見解 が記されていた。

ストック氏とワトソン氏の分析結果は、「前回のリセッションは単 一、もしくは複数の大型ショックによって引き起こされたものであり、 その引き金となったショックはそれ以前のリセッションと比べても単純 に規模が大きかった。ただ、このショックに対するマクロ的変数の反応 は過去の経験とほとんど同様だった」と記述した。ストック氏とワトソ ン氏は2009年9月にNBERの同委員会メンバーとなった。

原題:Deep Recessions in U.S. May Be the Norm, Say NBER Economists(抜粋)

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