シカゴ連銀総裁:引き締めの条件明示がインフレ抑制も

米シカゴ連銀のエバンス総裁は、利 上げのきっかけとなる状況の変化とは具体的にどのようなものかを提示 することにより、経済成長のペース加速に伴うインフレを抑制できる可 能性があるとの見解を示した。

22日公表されたエバンス総裁と同連銀のエコノミスト3人による論 文は、「フェデラルファンド(FF)金利をゼロ近辺で維持するための 大規模な金融緩和は、確かに非常に活発なマクロ経済活動をもたらす が、それは連邦準備制度の物価安定の責務を脅かすものだ」と指摘。 「危機後のレバレッジ解消が早期に終わって総需要が急拡大し、その結 果生じるインフレ加速を抑制するためには、利上げに踏み切るのに信頼 するに足る条件を提示することが有益だろう」としている。

米連邦公開市場委員会(FOMC)はFF金利誘導目標を事実上の ゼロに引き下げた後も、2014年の終盤までは低金利を維持する方針を示 すことで景気への刺激を続けている。エバンス総裁はより具体的な公約 が必要だと訴え、失業率が7%を下回るか、インフレ率が3%を突破す るまでFOMCは緩和策を解除し始めるべきではないとの見解を示して いる。

エバンス総裁と同連銀エコノミストのジェフリー・キャンベル氏と ジョナス・フィッシャー氏、アレハンドロ・ジャスティニアーノ氏はワ シントンにあるブルッキングス研究所のパネル向けに同論文を作成。そ の中で、「金融危機以降、FOMC声明で金融政策の見通しを示したこ とは米国債や社債の利回りに著しい影響を及ぼした」と指摘した。

この日の論文は、景気が予想以上に堅調で、エバンス総裁の提唱す る基準を導入した場合としなかった場合のインフレ状況について、2種 類のシナリオを用意。エバンス総裁らの経済モデルによると、消費者が 予想より早くレバレッジ解消を終了し、明確な政策基準が導入されてい なかった場合、インフレ率は3%を上回ると試算されている。

原題:Fed’s Evans Says Guidance on Tightening May Curb Inflation (抜粋)

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