今日の国内市況:株式は反発、超長期債下落-円は83円台前半

株式相場は反発。円相場の落ち着 きや貿易統計改善を受けホンダや日産自動車、日立製作所、任天堂な ど輸出関連株が上昇。海外原油先物価格の上昇を好感し、鉱業や石油・ 石炭製品株も高い。情報・通信やサービスなど内需関連の一角も堅調。

TOPIXの終値は前日比3.29ポイント(0.4%)高の862.07、 日経平均株価は同40円59銭(0.4%)高の1万127円8銭。

この日の日本株は、前日発表された米国の中古住宅販売件数の減 少、円安一服の動きが嫌気され、TOPIX、日経平均とも小幅安で 開始したが、午前後半にかけて上昇転換した。中国経済の先行き懸念 から再び両指数がマイナスに沈む場面もあったが、取引終盤は弱含み の円相場に連動する格好で持ち直した。

財務省がきょう発表した貿易統計速報も、輸出関連株が底堅く推 移する一因。貿易収支は329億円の黒字と5カ月ぶりに赤字から脱却。

鉱業など石油関連株は堅調。先週の米原油在庫が予想外に減少し たことが手掛かりとなり、きのうのニューヨーク原油先物5月限は前 日比1.1%高の1バレル=107.27ドルと反発。関連業種には販売価格 上昇、在庫評価益期待が広がった。2012年1-3月期業績予想を増額 したネクソンのほか、グリー、ソフトバンクなど情報・通信株も高い。

一方、鉄鋼や海運、非鉄金属、機械など中国経済と関連性が深い 業種は下げた。英HSBCホールディングスとマークイット・エコノ ミクスが22日に発表した3月の中国製造業購買担当者指数(PMI) 速報値は48.1と、4カ月ぶりの低水準だった。三菱地所や三井不動産、 住友不動産、東急不動産など大手を中心に不動産株も安い。

東証1部の売買高は概算で19億8491万株、売買代金は1兆2958 億円、値上がり銘柄数は986、値下がり536。33業種の騰落状況は、 その他製品や鉱業、繊維、サービス、情報・通信、ゴム製品が値上が り率上位。値下がり率上位は鉄鋼や不動産、海運、機械、非鉄金属、 金属製品、ガラス・土石製品などだった。

長期金利は午後に上昇

債券市場では超長期債が下落。投資家からの売りが出たことやき ょう実施の流動性供給入札で応札倍率が低下したことが嫌気された。 長期金利は朝方に1%付近まで低下したが、その水準では売りが優勢 になり、上昇に転じた。

現物債市場では、20年物の134回債利回りは一時、前日比2.5ベ ーシスポイント(bp)高い1.785%を付けた。30年物の36回債利回り は1bp高い1.95%に上昇した。

財務省がこの日実施した流動性供給の入札結果では、最大利回り 較差が0.000%、平均利回り較差はマイナス0.006%となった。応札倍 率は1.88倍と、2010年12月以来の低水準となった。発行額は3000 億円程度。

長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回りは同1.5bp 低い1.005%と、14日以来の低水準で取引を開始した。その後は、徐々 に低下幅を縮め、午後1時前には0.5bp高い1.025%に上昇。いった ん1.02%を付けたが、3時前から再び1.025%で推移している。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比9銭高の141円64銭で 始まり、直後に141円76銭まで上昇し、日中で14日以来の高値を付 けた。しかし、その後は水準を切り下げ、一時は5銭安の141円50 銭まで下落。結局は横ばいの141円55銭で引けた。

ドル・円が83円前半

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=83円前半で推移し た。日本の2月の貿易収支が予想に反して5カ月ぶりの黒字となり、 一時円買いが強まる場面も見られたが、その動きも続かず。米国の景 気回復期待がやや修正される中、海外時間に米経済指標の発表を控え て、ドル・円は狭いレンジで推移した。

中国の指標悪化を受けてオーストラリア・ドルが下落。ユーロも 対ドル、対円で一時売りが強まったが、その後は下げ渋る展開。

ユーロ・ドル相場は中国指標の発表後に1ユーロ=1.32ドル半ば 付近から1.32ドル前半まで小反落したが、午後にかけてはじり高とな り、一時1.3252ドルまで値を戻した。

財務省が発表した貿易統計速報(通関ベース)によると、2月の 輸出額は前年同月比2.7%減の5兆4409億円と5カ月連続で減少。輸 入額は同9.2%増の5兆4079億円だった。差し引きした貿易収支(原 数値)は329億円の黒字。中華圏の春節(旧正月)休暇などの影響で 過去最大の赤字を記録した1月から一転して黒字を確保した。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は1200 億円の赤字だった。

貿易黒字化を受け、ユーロ・円相場も一時、1ユーロ=110円ち ょうどを割り込み、109円89銭までユーロ安・円高が進行。しかし、 109円台の滞空時間は短く、その後は110円前半を中心にもみ合う展 開となった。

一方、英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミク ス が発表した3月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は

48.1と4カ月ぶり低水準となり、5か月連続で製造業活動の拡大・縮 小の境目を示す50を下回った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE