監視委:AIJの強制調査に突入へ、ITM証券も-検査結果あす公表

証券取引等監視委員会は、23日にも 顧客の運用資産を消失させたAIJ投資顧問の強制調査に踏み切る方 針だ。高い運用収益など、うその説明により勧誘し顧客をだました(金 融商品取引法違反=偽計)などの疑いで、証拠の差し押さえができる体 制に移る。関連会社アイティーエム証券も対象とするもようだ。

監視委は1月から立ち入り検査を進めてきたが、関係者によると、 偽計などの証拠を押さえるため、東京地裁の許可を得て業務停止処分の 期限を迎える3月23日にも強制調査に入る。証拠が固まれば東京地検 などへの刑事告発も検討する。23日は運用実態や消失資金の流れなど、 これまで検査で把握した内容も発表する見通しだ。

強制調査はAIJの「ミレニアム・ファンド」を年金基金などに販 売していたアイティーエム証券も対象にする方針。両社が一体的に顧客 を勧誘していたかなども調べる。AIJ問題では親密な関係先が複数存 在し、実態解明を困難にしている。AIJ側が報告した現預金を含む保 有資産240億円の裏付けや隠し口座の有無などを調べる考えだ。

アイティーエム証・企画部の恒吉八州男マネージャーは22日、ブ ルームバーグ・ニュースの電話取材に対し、「弊社はAIJの資料をも とにファンドの残高などを月次ベースで顧客に報告していた。偽計や虚 偽報告などに関与している事実はない」と述べた。

金融庁は2月24日、急きょAIJに全業務停止処分を出した。期 限は3月23日までの1カ月間。AIJは英領ケイマン諸島のファンド に投資し、運用失敗などで資金の大半を失っていたにもかかわらず、収 益が出ているように見せかけて勧誘を行っていたとみられている。監視 委は実態解明に向けて香港当局との連携も進めている。

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