NEC:米通信サービス大手から企業支援事業を買収-375億円で

通信機器メーカー国内最大手のN ECは22日、米通信サービス大手コンバージズ(オハイオ州)から、 課金管理などの事業支援システムを4億5000万ドル(約375億円)で 買収すると発表した。4-6月に手続きを完了させる、としている。

発表資料では今回買収する事業を、08年に買収した通信ソフトウ エア会社ネットクラッカー・テクノロジーに一体運営させることで、顧 客企業のシステム運営支援体制を世界規模で強化可能としている。

さらにスマートフォン(多機能携帯電話)普及などでデータ流通量 が増大して通信ソフト投資も盛り上がっていると説明。通信事業者向け の支援システム事業の売上高を、17年3月期には来期(13年3月期) 見込みの2倍の10億ドル(約800億円)とする目標を示した。

JPモルガン証券の和泉美治アナリストは買収する事業の昨年の営 業利益が3700万ドル(約30億円)である点を捉え、NECの利益押し 上げは期待しにくいとコメント。同社のシステム構築部門成長には「さ らなるM&A(企業の合併・買収)が必要ではないか」と語った。

遠藤信博社長は22日夕の都内での会見で、グローバルな事業展開 が期待可能であれば「積極的な提携やM&Aを考えたい」と語った。今 回の買収について、資金は内部留保で賄う方針を示すとともに、NEC の営業益への貢献度に関しては、来期はのれん代負担を勘案すると「ゼ ロではないか」と語った。

NECはまた、4月1日付で矢野薫会長の代表権が外れ、執行役員 も退任する人事も発表した。

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