【個別銘柄】輸出出直る、中国関連は安い、ネクソンやフジメH上昇

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:ホンダ(7267)が前日比1.7%高の3275円、ブリヂ ストン(5108)が1.2%高の2025円など。財務省がきょう朝方発表し た2月の貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比2.7%減と、減 少率はブルームバーグのエコノミスト調査の予想中央値6.5%減を下 回った。輸入額も同9.2%増えたが、差し引きした貿易収支は329億 円の黒字と5カ月ぶりに赤字から脱却。米住宅統計の低調、円安基調 の一服から売りが先行したものの、貿易統計を受け徐々に持ち直した。

中国関連株:コマツ(6301)が1.4%安の2389円、新日本製鉄(5401) が1.3%安の232円など中国の景気動向と関連が深い機械や鉄鋼、海 運株などに下げる銘柄が目立った。英HSBCホールディングスとマ ークイット・エコノミクスが22日に発表した3月の中国製造業購買担 当者指数(PMI)速報値は48.1と4カ月ぶり低水準で、5カ月連続 で製造業活動の拡大・縮小の境目を示す50を下回った。中国の景気減 速による収益への影響を懸念する売りが広がった。

石油関連株:国際石油開発帝石(1605)が1.4%高の57万1000 円、JXホールディングス(5020)が1.2%高の529円など。前週の 米国原油在庫が市場予想に反し5週ぶりに減少したことを手掛かりに、 21日のニューヨーク原油先物は1.1%高の1バレル=107.27ドルと反 発。市況高が業績に好影響を与えると見た買いが優勢だった。

ネクソン(3659):6%高の1372円。配信するゲームタイトルの 業績がアジア圏を中心に予想を上回って推移し、2012年1-3月期 (第1四半期)の連結営業利益予想を従来の104億円から151億円に 上方修正する、と21日に発表。足元の業況堅調が好感された。ゴール ドマン・サックス証券では、修正内容は同証の想定線だが、成長性を 再確認したと評価。投資判断「買い」、目標株価1500円を維持した。

三井住友トラスト・ホールディングス(8309):2.2%高の283円。 証券取引等監視委員会は21日、中央三井アセット信託銀行が上場企業 の増資に絡んだインサイダー取引(金融商品取引法違反)を行ったと し、金融庁に5万円の課徴金納付命令を出すよう勧告したと発表。大 手信託銀が証券会社から入手した情報でインサイダー取引を行ったの は初めてで、課徴金額は運用報酬額に応じ決めた。前日の取引で5.1% 安と下落率では昨年9月6日以来の急落となっていた反動や、課徴金 額の小ささから業績への影響は限定的と見る買いが入った。

野村ホールディングス(8604):1.3%安の391円。中央三井アセ ット信託銀のインサイダー取引問題で、証券監視委の発表によると、 同信託銀の社員が国際石油開発帝石の増資引き受け証券会社の社員か ら当該情報を入手、顧客から預かった運用資産で国際帝石株を空売り するなどとして利益を得たという。国際帝石増資の主幹事は野村、ゴ ールドマン・サックス、JPモルガン、みずほの各証券。監視委では、 情報を外部にもらした証券会社の実名は公表していない。野村証では 21日、誠に遺憾で、引き続き当局の調査に全面的に協力するとしたプ レスリリースを公表した。

フジ・メディア・ホールディングス(4676):5.1%高の13万8500 円。シティグループ証券は22日、放送収入の堅調推移、放送外収益の 拡大も期待され、来期はセクター内で随一の収益率となろうと指摘。 12年3月期の営業利益予想を300億円から316億円(会社計画303億 円)、13年3月期を366億円から418億円に増額修正した。また、P ER面でも割安感が増している点は過去にはない魅力とした。

グリー(3632):2.1%高の2240円。電通(4324)とグローバル展 開で包括的業務提携を行う、ときょう午後に発表。具体的には、ソー シャル・ネットワーク・サービス「GREE」のプロモーション展開、 コンテンツ獲得、ベンチャー投資などで協力する。

サンリオ(8136):6%高の3385円。配当性向30%の方針、国内 外ライセンス事業の好調などを背景に12年3月期業績の計画達成が 見込まれるとし、期末配当予想を従来の1株当たり20円から25円に 増やすと21日に発表。年間では40円と従来計画の35円、前期20円 からの増配を見込み、株主還元姿勢が好感された。

任天堂(7974):3.4%高の1万3020円。CLSAアジアパシフィ ック・マーケッツは21日、為替想定の変更で任天堂の12年3月期、 13年3月期の利益予想を増額、目標株価を1万円から1万1600円に 見直した。ただ、iPadなどタブレット端末との競争激化に伴う非 コア・ゲームユーザー離れに関しては、引き続き懸念するとした。

東急不動産(8815):1%安の410円。JPモルガン証券は21日、 投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。目標株 価としている390円に対し、現状株価が上回って推移しているため。 安定的に回復しているファンダメンタルズの見通しに関しては、変更 はないとした。

三井松島産業(1518):2.9%高の179円。大和証券キャピタル・ マーケッツは21日、新規に投資判断を「2(アウトパフォーム)」と し、目標株価は211円に据えた。

フマキラー(4998):5.2%安の331円。国内殺虫剤はおおむね堅 調だが、厳冬で花粉対策商材の出荷が低調、在庫見直しによる処分損 を計上するとし、12年3月期の連結営業利益予想を従来の7億8000 万円の黒字から3億5000万円の赤字に下方修正すると21日に発表。 前期は6億3300万円の黒字。採算性の悪化が嫌気された。

宇部興産(4208):1.7%安の231円。クレディ・スイス証券は21 日、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。短 期的には、業績予想コンセンサスの切り下がりによる株価調整を予想。 同証による12年3月期の連結営業利益予想を従来の500億円から453 億円(会社計画は450億円)に減額、来期は465億円とした。

ネクスト(2120):5.5%高の387円。主力の不動産情報サービス で問い合わせ数が好調に推移、売上高が予想を上回っているとし、12 年3月期の連結営業利益予想を従来の5億6700万円から7億9300万 円に上方修正する、と21日に発表。前期比では減益率が55%に縮小 するため、採算性の改善を受けた買いが膨らんだ。

東海東京フィナンシャル・ホールディングス(8616):1.6%高の 323円。12年3月期末に1株当たり4円の配当を実施、年間では前期 と変わらずの8円にする方針と21日に発表。安定配当が好感された。

ジーンズメイト(7448):4.1%高の228円。肌寒い日が続きアウ ター類が堅調だったとして、3月度の既存店売上高が前年同月比

1.8%増だったと21日に発表。足元の業績堅調が評価された。

阿波銀行(8388):1.8%高の517円。発行済み株式総数の0.42% に当たる100万株の自社株を30日付で消却する、と21日に発表。1 株価値の向上を見込む買いが先行した。

川崎化成工業(4117):3.5%高の117円。原子力発電所事故の影 響で減少していた農薬原体アセキノシルの販売が第4四半期に従来計 画に比べ増えたとし、12年3月期の連結営業損失予想を1億9000万 円から1億6000万円に上方修正すると21日に発表。前期は2億4500 万円の黒字。赤字継続ながら、収益性の改善を見込む買いが先行した。

石井表記(6336):5.4%安の227円。太陽光発電市場の悪化が続 く中、子会社の石井表記ソーラーの解散・清算を決定、太陽電池ウエ ハー事業の大幅縮小に伴う損失や希望退職者募集に絡む損失を計上し、 12年1月期の連結純損失は99億円と前の期の8億8900万円から赤字 が拡大した、と21日に発表。足元の厳しい業況が嫌気された。

常磐開発(1782):24%高の256円。震災復旧・復興工事の増加で 建築、土木緑地事業の売上高が事前計画から上振れ、経費削減も進み、 12年3月期の連結営業利益予想を前期比6.3倍の5億4000万円と従 来の3億円から上方修正する、と21日に発表。期末配当予想も1株当 たり3円から5円に増やすとし、好業況と株主還元姿勢が評価された。

ジェイエイシーリクルートメント(2124):14%高の1万5560円。 21日に発表した2月の連結売上高は前年同月比5.3%増、売上総利益 率は6.1%増だった。1月の伸び率29.9%、30.3%から縮小し、朝方 は売りが先行したが、増勢基調を評価する買いで徐々に持ち直した。 同社は人材紹介会社。

ビットアイル(3811):12%高の865円。レンタルサービス、クラ ウドサービスなどの受注が好調に推移していることなどを理由に、12 年7月期の連結営業利益予想を従来の26億円から前期比38%増の28 億円に上方修正する、と21日に発表。さらに、発行済み株式総数の

0.6%に当たる20万株を上限に自社株買いを行うとし、業績堅調への 評価と当面の株式需給好転を見込む買いが膨らんだ。自社株取得期間 は22日から4月27日まで。

ジー・テイスト(2694):8%安の46円。未定としていた12年3 月期末配当予想について、経営環境の不透明さと財務基盤強化を優先 させるため、無配にすると21日に発表。2期連続の無配で、足元の厳 しい業況を懸念する売りに押された。

佐藤渡辺(1807):50円(33%)高の202円でストップ高。受注 増加による売上高の上振れ、経費削減も進み、12年3月期の連結営業 利益予想を従来の4億2000万円から前期比3.4倍の7億6000万円に 上方修正する、ときょう午後1時に発表。足元の業況堅調を好感する 買いが膨らんだ。

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