3月21日の米国マーケットサマリー:株は続落、国債は連続高

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3208 1.3225 ドル/円 83.42 83.70 ユーロ/円 110.18 110.70

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,124.62 -45.57 -.3% S&P500種 1,402.90 -2.62 -.2% ナスダック総合指数 3,075.32 +1.17 +.0%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .37% -.02 米国債10年物 2.29% -.07 米国債30年物 3.38% -.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,650.30 +3.30 +.20% 原油先物 (ドル/バレル) 106.86 +.79 +.74%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して上 昇。リスク資産の上昇ペースが経済成長見通しを上回ったとの懸念が 広がり、安全な逃避先とみなされるドルの需要が高まった。

対ドルでのユーロは一時、ほぼ2週間ぶりの高値に上昇する場面 も見られた。ギリシャ議会が第2次救済を受けるための法案を可決し たことに加え、ドイツとポルトガルの入札が支援材料となった。日銀 が金融緩和の拡大に動くとの懸念から、円は大部分の主要通貨に対し て下げた。

ウェルズ・ファーゴの主任為替ストラテジスト、ニック・ベネン ブローク氏(ニューヨーク在勤)は「ドルには調整的な強さが少し見 られる」と指摘。「株式相場が軟調で、海外通貨の一部が下げている。 市場がやや慎重になっていることを反映している」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時54分現在、ドルは対ユーロで前日比

0.2%高の1ユーロ=1.3196ドル。ユーロは一時、1.3285ドルと、 8日以来の高値を付ける場面もあった。ドルは対円で0.3%安の1ド ル=83円45銭。

◎米国株式市場

21日の米国株式相場は続落。油田サービス会社ベーカー・ヒュー ズが示した営業利益の減少見通しを受け、エネルギー株が下落した。 株価の上昇ペースが景気見通しを上回っているとの見方も売り材料と なった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指 数は0.2%下げて1402.89。

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテジ スト、ジェフリー・ソー氏は、「この水準では本当に真剣な取引は望 めない」と述べ、「私はまだかなり強気な方だ。ここで弱気になるこ とはないだろう。ただ市場にたまっていたエネルギーはこれまでの力 強い上げで使い果たされてしまったようだ」と続けた。

S&P500種は予想以上に良好な経済統計や企業決算を背景に年初 から12%上昇。S&P500種の株価収益率(PER、実績ベース)は今 週、14.6倍と昨年7月以来の高水準をつけた。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。10年債利回りは2日連続で下落した。ニュー ヨーク連銀が40億3000万ドル相当の国債を購入したほか、中古住宅 販売が予想に反して減少したことが背景にある。

利回りは前日に一時、昨年10月以来の高水準に上昇し投資資金を 呼び込んだ。国債価格はそれまで9日連続安と、過去約6年間で最長 の下落局面となっていた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が13日 の会合で景気判断を引き上げて以来、金融当局による追加緩和実施の 見通しを見直す動きが出ている。

BNPパリバの金利ストラテジスト、サブラト・プラカシュ氏 (ニューヨーク在勤)は、「今週は連銀による買い入れがまだ残って いるうえ、大量の売りも一服した。高利回りを好機とする買いが入り 始めている」と指摘。「徐々に市場に参加者が戻ってきている。レー トが安定した今、安心して買いを入れる理由も十分だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後2時5分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(b p、1bp=0.01ポイント)下げて2.29%。同年債(表面利率2%、 2022年2月償還)価格は18/32上昇して97 13/32となっている。 利回りは前日2.40%と、昨年10月28日以来の高水準を付ける場面 も見られた。今年に入りこれまでの利回り上昇幅は40bpを超えてい る。この日の30年債利回りは6bp下げて3.39%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。世界最大の金消費国インドで5日 間に及ぶ宝飾店の一時休業が22日に終了すれば需要が拡大するとの観 測が広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が原 油価格の上昇でインフレが誘発される可能性があると指摘したことも材 料視された。

インドの宝飾店は、同国政府が先週発表した税率引き上げに抗議し ている。これが導入されれば、小売りの金価格は6.3%上昇する可能性 がある。UBSのアナリスト、エデル・タリー氏(ロンドン在勤)はこ の日のリポートで、宝飾店休業からの繰り延べ需要が出る可能性がある との見方を示した。バーナンキ議長は議会証言で、燃料価格の高騰は 「少なくとも短期のインフレ圧力を生じさせる」と述べた。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで「インド勢 が市場に戻ってくるため、短期的には需要は増加するだろう」と指摘。 「バーナンキ議長の発言は金にとってプラスだった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.2%高の1オンス=1650.30ドルで終了した。年初から は5.3%値上がりしている。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。先週の米原油在庫が予想外に減 少したことが手掛かり。

米エネルギー省の発表によると原油在庫は116万バレル減少と、5 週間ぶりのマイナスとなったほか、輸入が減少した。ブルームバーグが まとめたアナリスト調査では220万バレルの増加が予想されていた。原 油は前日、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が同国は最大25% の増産が可能だと述べたことをきっかけに、2.3%値下がりしていた。

PFGベスト(シカゴ)のリサーチ担当バイスプレジデント、フィ ル・フリン氏は「在庫統計はやや強気な材料だ。大きな積み上がりが予 想されていたが、実際にはそうならなかった」と指摘。「市場は昨日の サウジの表明に対して過剰に反応していた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.20ドル(1.13%)高の1バレル=107.27ドルで終了。年初から は8.5%上昇している。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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