スペイン債務再編リスク、今までで最高-シティのブイター氏

シティグループのチーフエコノミス ト、ウィレム・ブイター氏は21日、スペインが今ほどデフォルト(債務 不履行)に近づいたことはないと懸念を示した。また、ギリシャとアイ ルランド、ポルトガルには追加の救済が必要になる公算があるとの見方 を示した。

同氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「スペインは私 が最も懸念している重要国だ」として、同国は「本当に分水嶺を越えて しまった。ソブリン債再編に追い込まれるリスクは今までで最も高い」 と語った。

欧州中央銀行(ECB)の大量資金供給について、「ECBは市場 と銀行を流動性の海にした」とし、「この流動性の海に溺れている人々 に全ての問題が解決したと信じさせてしまうような、陶酔に近い空気が 今は全体に漂っている」と論評した。

スペインは2012年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比が2年連 続で目標を超える見込み。09年以来で2回目のリセッション(景気後 退)が財政を立て直す努力の足かせとなっている。

ブイター氏はギリシャの第3次救済について、年末までに必要にな る可能性があり、遅くても来年中には起こり得るとの見方を示した。 「ギリシャのソブリン債はどう考えても維持可能な軌道上にはなく、再 度の再編が必要になるだろう」と語った。

ポルトガルとアイルランドもまだ難局を脱してはいないとし、ポル トガルの債務再編リスクは「かなり高く」、来年に起こるかもしれない と述べた。アイルランドには「明らかに公的部門からの追加支援が必要 だ」と指摘した。

同氏は「銀行の資本増強と政府の負債圧縮」は資金調達で極度の困 難にさらされなくなると、「手が緩む傾向がある」と戒めた。

原題:Spain Risks Default Now More Than Ever, Buiter Says: Tom Keene(抜粋)

--取材協力:Svenja O’Donnell、Ken Prewitt、Scott Hamilton.

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