英国債発行、来年度は増加へー政府債務削減計画が頓挫の恐れ

英国の来年度の国債発行額は過去2 番目の規模になる公算が大きい。景気が停滞し、借り入れコストは史上 最低水準から上昇しているため、政府の債務削減計画は頓挫する恐れが ある。

英プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)21社のう ち19社の予想中央値では、1800億ポンド(約24兆円)の国債発行が見込 まれている。3月31日で終わる今年度の発行予定額は1789億ポンド。

オズボーン英財務相は21日に政府予算案を発表するが、第2次大戦 後で最大の歳出削減策については緩和が求める声や、16年ぶりの高失業 率にあえぐ英経済への資金投入を望む要求が広がっている。英国立経済 社会研究所(NIESR)は今月、再び成長軌道に乗ったとの見解を示 したものの、1月の鉱工業生産は予想外に減少した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテジ スト、ジョン・レイス氏は「英政府はバランスを取るのが難しい局面に ある」と述べ、「経済成長はよく言っても活気のない状態になり、英国 債発行を減らすのには長い時間がかかるだろう。債務を減らす必要があ るが、財政再建計画に固執すれば成長を台無しにするリスクがある」と 分析した。

プライマリーディーラーによる英国債発行額予想は、過去10年の年 間発行額平均である1020億ポンドを上回っている。シティグループの予 測では発行予定の国債の32%は償還期間が7年以内になるという。英国 債発行額は2010年3月までの1年間に過去最高の2276億ポンドを記録し ていた。

原題:Gilt Sales to Climb Next Year as Osborne Fiscal Targets at Risk(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Gonzalo Vina、Andrew Atkinson.

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