サブプライムMBSが復活、経済苦境の英国で-クレジット市場

英国で住宅ブームを加速させたサブ プライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン担保証券(MBS)が債 券市場に戻ってきた。キャメロン英首相が第二次大戦後最大の歳出削減 に踏み切り、失業率が16年ぶり高水準にあるにもかかわらずだ。

ブルームバーグのデータによれば、クレディ・スイス・グループ は、こうした非標準的な住宅ローン3億4000万ポンド(約450億円)余 りを裏付けとする証券を先週、販売した。サブプライムMBSの発行は 昨年5月以来となる。アポロ・グローバル・マネジメントが2010年にこ の住宅ローン債権を取得。同社は投資家に対し、債権回収部門ラピザ ス・グループを融資債権回収で活用し、リスクが最も高いがリターン (投資収益率)も最高となる可能性のある部分の債権を保持すると説明 している。

英国では景気が減速し、不動産価格が大半の地域で下落しているも のの、イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利を過去最低水準 の0.5%に据え置いていることから、アポロなど債券投資家は住宅ロー ン利用者の債務返済が進むことに賭けている。欧州中央銀行(ECB) が信用収縮を回避するため、1兆ユーロ(約111兆円)を超える資金を 市中銀行に供与したことを受け、投資家は欧米の高利回り・高リスク証 券を求めている。

ユニオン・インベストメント(フランクフルト)のファンドマネジ ャー、アレクサンダー・ファーゲンツェル氏は「非標準的な二番手の MBSでも、市場で巨額の資金が入手可能なことから投資家の関心の的 になり始めている」と述べた。

原題:Subprime Revives in U.K. as Apollo Collects on Debt: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Devin Banerjee、Christine Harvey.

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