旭硝子:協調融資で昨年末から400億円調達-財務改善横目に低利で

旭硝子は2011年末から3月末にかけ シンジケートローン(協調融資)により総額400億円を確保した。株主 資本に占める有利子負債の比率を高めない方針を打ち出し、今期は社債 償還や設備投資のため3000億円近くに上る必要資金の調達方法が注目さ れているが、低い金利水準での資金確保には成功している。

複数の関係者によると、旭硝子は前期(12月)末に三菱東京UFJ 銀行を主幹事とする融資団から200億円を調達した。年限は10年、利率 は3カ月円LIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)+7ベーシスポイン ト(1bp=0.01%)だった。月内には同額をみずほコーポレート銀行 がまとめ役となる銀行団から年限8年、利率+6bpで確保する。

同社は今期(12年12月期)の自己資本に対する有利子負債の割合 (DEレシオ)を前期の0.57倍から0.5倍に低める目標を掲げる。資金 需要では社債で総額850億円が満期を迎える一方、独ガラスメーカーの 買収などに伴って設備投資総額を前期比24%増の1900億円としており、 DEレシオを低下させながらの資金確保が課題となっている。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは先月、フラット・ パネル・ディスプレー事業の収益力低下や設備投資の増額を理由に旭硝 子の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。今後1-2 年で改善が見込めなければ、現在は「A」としている格付けの引き下げ も検討するとしている。

ブルームバーグ・データによれば、S&Pが「BBB」に格付けす る仏サンゴバンが10年に契約した5年限融資の利率はEURIBOR (欧州銀行間取引金利)+75bpなど、海外のライバル会社より大幅に 小さいスプレッドで融資を受けることができている。

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