中国の銀行、最高益でも不良債権増大が圧迫-月内に決算発表

中国の大手銀行は5年連続で過去最 高益となりそうだが、不良債権の増大が昨年の収益を圧迫した可能性が 高い。景気減速と不動産市況の低迷で借り手のデフォルト(債務不履 行)が増えている。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、中国工商銀行など 5行は月内に発表する2011年10-12月(第4四半期)の純利益が合わせ て15%増加となったもようだ。中国の銀行監督当局は先月、これら銀行 の不良債権が08年7-9月(第3四半期)以来の増加に転じたことを明 らかにした。

2年間で2兆7000億ドル(約226兆円)に膨らんだ与信ブームを受 けて資金調達コストの上昇や景気減速などの影響が出ており、中国当局 は銀行のリスク緩衝材の強化とインフレの抑制に取り組んでいる。米格 付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は今月12日、不良 債権増加が銀行の収益性を抑制する可能性があると指摘した。

バークレイズ・キャピタルの香港在勤アナリスト、顔湄之氏は、 「不良債権が再び増加したのは一時的な現象ではない。懸念すべきトレ ンドの始まりだ」と述べた。顔氏は先月、景気と銀行セクターの弱さを 理由に銀行業界の投資判断を「ニュートラル(中立)」に引き下げた。

顔氏は、工商銀と中国建設銀行、中国農業銀行を含む香港上場の中 国の銀行が抱える不良債権が今年は平均で40%増える公算が大きいと予 想。5行の不良債権比率は11年の1.1%から13年には約1.9%に上昇する 可能性があるという。

原題:Record Profits at Chinese Banks Marred by Climbing Loan Defaults(抜粋)

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